昨今、TV、新聞、インターネット、ラジオ等で、児童虐待という言葉を
目にしたり耳にしたりすることが増えてきているのではないでしょうか。
実際に目にした時、耳にした時、あなたはどのようなお気持ちになりますでしょうか。
胸を締めつけられ、とても可哀想だというお気持ちになり、
どうしてそんなことをするのか?と信じられないお気持ちになることでしょう。
しかし、実際に虐待を受けている子ども達は、私たちの想像を上回る劣悪な環境下に置かれ、
どうしようもない苦しみに襲われひたすら耐えているのが実情です。
大人の身勝手な理由により、児童養護施設での暮らしを余儀なくされた子ども達
涙が枯れるほどの涙を流しても、大声で騒ぎ職員に当たっても
苛立ちを抑えられず、モノに当たって拳を傷つけても
時期がくるまで大人達は何も教えてくれないし、
環境は何も変わらない
ただただ、児童養護施設の環境に慣れ、子ども同士の上下関係に慣れ、
職員の顔を伺いながら生活をしていく
お母さん、お父さんが
暴言、暴力を振るわない優しい人となって迎えにきてもらう
子ども達は
優しいお母さん、お父さんに変身することをみんな望む
子ども達の夢…
本当は優しいお母さんとお父さんと一緒に暮らすこと
信じられるのは自分
また暗い闇が襲って来たよ
また孤独との戦いが始まる
自分だけ取り残され
自分だけがここに居る
きみへの恨みは変わらないよ
頭を下げ、涙を流しても
でもさ
温かさだけは欲しいな
このコップいっぱいに入ったホットココアみたいに
会いたいよでも会えない
会いたくないよでも会いたい
ほらみて
雨が降ってきたね
中学2年生の女の子が書いた詩です。
辛い思いを強いられ環境下で子ども達が成長していきます。
その過程で、先生になってみたいな。ケーキ屋さんって面白そう。という夢や目標が出来たのなら、
あなただったらどうしますか?
もちろん応援しますよね。
だが世の中はそんなに甘くないのが実情です。
夢は夢、現実社会はそんな甘いものではないと、子ども達に、教える職員が大半ではないでしょうか。
理由も明確です。
夢を叶えるためにはお金が必要だからです。
例えば、漫画家になりたいとう子どもがおります。
漫画家になれるのは一握りです。
専門学校、大学を出ても、才能がある子どもしか漫画家になることはできないでしょう。
どんな時でも初めに直面するのがお金の問題です。
わたしたち職員の考えは
「お金が必要であれば、お金を作れば良い!」という考え方です。
だってお金があれば夢を応援できる環境が築けるのですから。
わたしたちは、一人ひとりの子どもの夢や目標を応援できる環境創りをしております。
仮に失敗しても、そこからスタートすれば良い!
チャレンジすることに意味があるのだから“夢”や“目標”を応援するための基金が“巣立ち基金”です。