子どもたちの現在
子どもたちの今、そしていのちを守る。
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子どもたちには、責任はありません。
昨今、ニュースでも「児童虐待」という言葉を目にしたり、耳にしたりすることが増えてきているのではないでしょうか。
胸を締めつけられ、とても可哀想だというお気持ちになり、どうしてそんなことをするのか?と、信じられないお気持ちになることでしょう。
しかし、実際に虐待を受けている子どもたちは、私たちの想像を越える劣悪な環境下に置かれ、どうしようもない苦しみに襲われひたすら耐えているのが実情です。
大人の身勝手な理由により、児童養護施設での暮らしを余儀なくされた子どもたち。
涙が枯れるほどの涙を流しても、大声で騒ぎ職員に当たっても、
苛立ちを抑えられず、モノに当たって拳を傷つけても、
時期がくるまで大人達は何も教えてくれません。
環境は何も変わらない。
ただただ、児童養護施設の環境に慣れ、子ども同士の上下関係に慣れ、職員の顔を伺いながら生活をしています。
大体の子どもたちは、頼れる大人がいないまま
18歳で退所を迎えます。
そんな子どもたちに少しでも協力の手を差し伸べてあげたいのは、
職員一同の願いでもあります。
子どもたちの夢や目標を叶えてあげたい。
信じられるのは自分
また暗い闇が襲って来たよ
また孤独との戦いが始まる
自分だけ取り残され
自分だけがここに居る
きみへの恨みは変わらないよ
頭を下げ、涙を流しても
でもさ
温かさだけは欲しいな
このコップいっぱいに入ったホットココアみたいに
会いたいよでも会えない
会いたくないよでも会いたい
ほらみて
雨が降ってきたね
先ほどの詩は、施設に在籍していた中学2年生の女の子が記した詩です。
精神的に辛い思いを強いられる環境下で子どもたちは成長していきます。
その過程で、先生になってみたいな。ケーキ屋さんって面白そう。
夢や目標ができたとき、あなただったらどうしますか?
もちろん応援しますよね。
でも、施設で育つ子どもたちにとって、世の中はそんなに甘くないのが実情です。
夢は夢、現実社会はそんな甘いものではないと、子どもたちに、教える職員が大半ではないでしょうか。
理由も明確です。
夢を叶えるためにはお金が必要だからです。
どんな時でも初めに直面するのがお金の問題です。
退所後の子どもたちの悩み
進学を選べず、就職もできなかった子どもたちは、アルバイトなどで生計を立てます。そんな子どもたちは風邪を引いたり、体調を崩したからといって仕事を休んだりできません。1カ月の収入が減れば、貯蓄を切り崩さなければならないからです。
切り詰めた生活の中で、頼れる大人がいないため上手い話や誘惑に誘われ劣悪な環境に身を投じ、孤独に耐えかね自殺をする退所児童も多く存在しています。
私達は少しでも多くの退所児童と接し、アフターケア事業の一つとして生活費や退所後のケアを行っていきたいと真剣に考えております。