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寄付の使いみち
児童養護施設で働く職員が願う支援の形
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見つめ直したい、寄付のあり方。
ものが溢れることが解決ではないから。
児童養護施設に寄付をしてくださる方の大半が、施設で暮らす子どもたちの力になってあげたいをいう想いがあります。
ですが、実際には、施設に入所している子どもたちは、そこまで強く寄付の必要性を感じていないように思えます。
その理由の一つとして、児童養護施設は国からの援助の手が行き届いており、一般家庭と同じレベルの生活が送れているからです。
施設で暮らす子ども達への生活予算の配置基準も適切に組まれており、入所した次期から高校を卒業するまでの期間、教育・養育が保障されています。
自治体などによって異なりますが、児童養護施設に対する寄付は、物(おもちゃ、本、衣類など)や食材(お菓子など)に偏りがあることも多々あります。
寄付してくださる側も『寄付の在り方』を、もう一度見直す必要があるのが実情です。
子どもたちが社会に巣立つとき
退所後こそサポートが必要。
施設在所中、様々な支援により手厚く保護されていた環境から、退所して急に社会へ出ることはとても至難なことです。
退所する多くの子どもたちは、失敗ができない環境下におかれています。
社会に巣立つためには、退所後も私たち大人のサポートが必要だと考えてます。
下記図のように、様々な資金が必要であり、失敗できない環境下に児童が置かれていることが分かります。
金銭面で頼ることができる大人、肉親が居なければ、とても大変なことです。
手厚く保護されている環境から、社会へ出ることはとても至難なこと。
卒園する子どもは失敗ができない環境下におかれている
卒園する子どもは失敗ができない環境下におかれている
子どもたちの身を守るためにできること
劣悪な環境に身を置かないために。
毎年、児童養護施設を卒園する子どもたちの平均人数は、約3.5名です。
私たち職員は、子どもたちに失敗を経験させてあげたくはありません。
その理由は、これ以上、辛い思いをさせたくない、
社会の悪い大人たちに大切な子どもたちを利用されたくないからです。