児童養護施設の今を知る 映画『大きな家』
12月に入り、今年も残り1ヶ月となりました。
4月に法改正がありましたが、児童養護施設で暮らしている子どもたちは基本的に高校卒業と同じタイミングで施設を出ることになります。
なので、高校3年生の子が施設で暮らせるのはあと3ヶ月ちょっとです。
子どもたちは一人ひとり思うことは違いますが、私が施設職員をしていた頃に担当していた子は、冬休みに入り、クリスマスとお正月を過ごす中で、自分がもうすぐ施設を出て一人で暮らしていくことを実感し、不安と寂しさを強く感じた子がいました。
ちょっとヤンチャな子でしたが、根は優しく同じ施設で暮らす年下の子たちの面倒も見る性格で、普段はとても明るい子でした。
だからこそ余計に印象的で、今でもその時の表情は忘れられません。
私は宿直勤務だったので、その日は彼と夜中の2時過ぎまで話をしていました。
最初は真面目な話でしたが、男2人だったので途中からスポーツ(部活)の話や、好きな漫画の話などをしていたのを覚えています。
彼は2歳から施設で暮らしていたので、人一倍不安や寂しさを感じていたのではないかと思います。。
私ができることはその時間を一緒に過ごすことだけでしたが、話をしていくうちに表情が柔らかくなり、いつもの明るさを少しだけ取り戻していたように思います。
この話は私が担当していた子の話ですが、子どもたちは一人ひとりの考えや、施設で暮らすようになった理由(親からの虐待、死別、貧困など)も違います。
でも、多くの方に知って欲しいのは、そういった背景ももちろんですが、子どもたちの魅力を知ってほしいと私は思っています。
施設で暮らしているとネガティブな印象を持っている方も少なくないかもしれませんが、子どもたちはたくさんの魅力や才能を持っています。
集団生活の中でも勉強を頑張れたり、絵を描くのが上手だったり、他人を思いやる心だったり、逆境に負けない笑顔だったり。
直接子どもたちと関わる機会があれば、それを知ってもらえると思います。
でも、施設に直接行って子どもたちと関わることは難しいと思いますので、12月6日公開の「大きな家」というドキュメンタリー映像をご紹介させていただきます。
『14歳の栞』で注目を集めた竹林亮監督と俳優の齊藤工さんによる、ある児童養護施設に暮らす子どもたちの成長を見つめた映像作品です。
子どもたちが就職や進学など、どのような進路選択をするにしても、お金は必要になってきます。
でも、私たち大人でも今の社会を生き抜いていくことは簡単ではありません。子どもたちは自分の力で前へ進んでいけるように、社会全体で子どもたちへの理解を広げ、支えていきましょう!
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オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
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【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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