児童養護施設で暮らす子どもたちの日常
運営事務局です。
12月も中旬となり、今年も残りわずかとなりました。
児童養護施設で暮らす子どもたちも、もうすぐ終業式を迎え、冬休みに入ります。
本日のブログでは、児童養護施設で暮らす子どもたちの日常について、私が施設職員をしていた頃のエピソードを通じてご紹介します。なお、施設によって子どもたちの過ごし方はさまざまですので、一例としてご覧いただければ幸いです。
児童養護施設は「第二の家」
児童養護施設では、職員が交代制で宿直業務を行いながら、365日子どもたちとともに生活しています。
子どもたちにとって、児童養護施設は「第二の家」といえる存在です。
「児童養護施設」という言葉から、厳しい規則に縛られ、自由が少ないというイメージを持たれる方もいるかもしれません。しかし、実際にはそのようなことはありません。もちろん、集団生活の場であるため、いくつかの決まり事はありますが、それらは子どもたちを縛るためのものではなく、子どもたちが安心・安全に過ごせるようにするためのものとなっています。
私が勤務していた施設では、子どもたちと毎月話し合いを行い、決まりを一緒に決めていました。子どもたちも自分たちの意見が反映されることを知っているため、話し合いの場では「こういう風にしてほしい」といった意見がたくさん出ることもありました。こうした話し合いを通じて、子どもたちは自分たちの生活をより良くするために主体的に考え、行動する力を育んでいました。
子どもたちの1日の過ごし方
児童養護施設での子どもたちの生活は、一般家庭とほとんど変わりません。
職員が親代わりとして交代制で勤務しています。私が勤めていた施設では、職員が毎食、調理をするところだったので、休日は子どもたちと一緒にスーパーに買い物に行き、食材を選びながらみんなで食卓を囲むのが日常です。子どもたちとは、その日幼稚園や学校であったことを楽しくおしゃべりしたりします。夜、寝るときは本の読み聞かせも行っていました。
子どもたちは施設から学校に通い、クラブや部活動をして、夕方になると施設に帰ってきます。宿題を済ませた後は、公園や施設の敷地内で遊んだり、生活ユニットごとにテレビを見たり、テレビゲームをしたりして過ごしています。
私が勤めていた施設では、高校生のお弁当を職員が毎朝作っていました。高校生の中にはアルバイトをしている子もいるため、帰りが遅くなることもあります。帰宅後、「今日のお弁当、美味しかった!明日はこんなおかずがいいな」と笑顔で話してくれる子もいて、職員として嬉しい瞬間でした。
中学生になると、進路について担当職員と話し合う機会が増えます。高校生になると、施設卒園後の進路について話し合いを重ねます。また、学校の担任の先生との面談や学校行事への出席は職員が親代わりとして行うため、子どもたちの成長を間近で支える機会も多くあります。
このように、児童養護施設では職員が親代わりとなって学校行事や日常生活をサポートしていますが、子どもたちの日々の過ごし方は一般家庭とほとんど変わりません。日常の中に笑顔や温かい交流が溢れているのです。
子どもたちのこれから未来を支えていくには
児童養護施設で暮らしている子どもたちは、施設を卒園(退所)したあとは、親のことを頼ることは、ほとんどできません。
18歳で施設を出たあとは、進学した子も就職した子も自分1人の力で生きていかなければいけない環境に置かれます。
子どもたちの夢と未来を支えていくには、多くの皆様からの現金での支援が必要です。
子どもたちに支援・寄付を考えてくださっている皆さまへ、あなたの寄付・支援が子どもたちの夢や未来を支えます。
<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業と共に施設を出る子どもたちに生活費の支援をしています。
子どもたちを支えるためには皆様からの支援がどうしても必要です。
一人ひとりが寄付をすることで、子どもたちの未来を支えることに繋がります。
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら
【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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地域のスポンサーを必要としております。