親を頼れない子どもたちについて
施設を卒園した後の子どもたちの生活
この春、児童養護施設を卒園をし、進学や就職で一人暮らしが始まる子がほとんどです。施設を巣立った後は自分で生計を立てていかなければなりません。
高校卒業後の就職率は約6割、進学率は約2割というデータがあります。現在、様々な進学に対する支援制度が増えてきているので、進学率も少しずつではありますが、上がってきており、子どもたちの選択肢の幅が広がってきています。学校に通いながらアルバイトを両立し、生活費や家賃に充てる子が多いでしょう。
子どもたちが親を頼ることが出来ない現状について
「生活費などに困ったら、親に頼ればいいのでは?」と思われる方もいらっしゃると思います。
しかし、子どもたちが児童養護施設に入所になった原因や背景は様々で、ほとんどの子どもたちは親を頼ることが出来ません。
<主な入所理由>
・養育者死亡
・親が行方不明
・親の入院、精神疾患を持っており、就労が困難
・親の法的事情によるもの
・親からの虐待、育児
上記の事情が背景にあり、施設を卒園し、親と連絡が取れる状態であっても頼ることが出来ないことが多いです。
また、施設の職員に連絡をしたとしても、アフターケアの支援は施設によって対応も変わってきていたり、担当だった職員が退職していたりすると、子どもたちはSOSが出したくても出せずに、一人で抱えてしまうことになってしまうのです。
子どもたちに対して必要な支援とは・・・。
児童養護施設にいる間は、児童手当を貯金して施設側が卒園まで管理をしています。
児童養護施設に10年間暮らしていた子と、3年間暮らしていた子では、貯められる額の差が出てきます。長く施設に生活すればいいというわけではありませんが、卒園時に100万円ある子と、10万円ある子では、新生活を迎えるにあたって準備するものや生活に困った時に使えるお金があるという状況の差が生まれてきてしまいます。また、お金に困る問題や気持ちにも余裕が生まれてくるでしょう。
その背景があるため、私が働いていた施設では、高校生はアルバイトを始め、貯金を目標にして生活をします。3年間で100万円貯めた子もいました。それでも、家具を揃えたり、アパートの敷金礼金等に充てることが多くなり、残金は少なくなってしまいます。
一人暮らしが始まると生計を自分で立てていくので、金銭面での支援がどうしても必要になってくるのです。
貯金の余裕があってもアルバイトをしなければ、収入がないので、家賃が払えない、食べるものもない等と新たな問題に直面してしまうのです。
<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業と共に施設を出る子どもたちに生活費の支援をしています。
子どもたちを支えるためには皆様からの支援が必要です。
卒園する子どもたちへのご寄付はこちら
https://leavehome.org/donations/
企業スポンサーとしての支援はこちら
https://leavehome.org/sponsor/
遺贈での支援はこちら
https://leavehome.org/first/bequest/
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
▶︎WEBページはこちら
【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら
【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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地域のスポンサーを必要としております。