昔から児童養護施設児の大学の進学率の低さは大きな問題となっています。 その大きな理由の1つとしてやはり金銭的な問題があります。
現在は民間の奨学金が増えてきましたがそれでも厚生労働省の調査によると 29年度における児童養護施設児の大学進学率は12.3%と低い数値になっています。 (厚生労働省の社会的養護の現状について。参照)
私が昔、関わっていた高校3年生の児童は進学を諦め就職の道を進みました。 彼女は大学や専門学校からのパンフレットが本人宛に施設に届き渡されると 内容を確認せずゴミ箱に捨てていました。ある時、なぜいつもパンフレットを 捨ててしまうのか聞くと言っていました
「だって大学に行きたくなっちゃうから」と。
本当は美容師の仕事に興味があり専門学校に行きたかったのです。 しかし金銭面等の問題から夢を諦めて就職することを選びました。 施設を卒園してからの子ども達は、生活費などを自分自信で工面しなければ ならないからです。18歳の彼女には辛い判断だったと思います。 でもやはり心のどこかでは諦めきれなかったのです。 そこで彼女は迷いを断ち切るためそのことを考えないよう見ることをやめたのです。 そんな彼女に何もできない大人として不甲斐ない思いをしました。 だからこそ、、、
「子ども達が希望する進路に進むためきっかけを創りたい彼らが自分の将来を考える選択肢を増やしてあげたい」
そう考え活動をしています。そのためには一緒に活動してくださる 皆様のお力が必要です。皆様のお力添え宜しくお願いします。