当時の私は色々なボランティアをしておりました。
環境保全(公園環境整備、ゴミ拾い、緑化計画など)、視覚に障がいをお持ちのお方へのボランティア(ガイドヘルパー、生活ボランティア、指点字ボランティア)、難病子ども病院ボランティアなど、今振り返っても、素敵な方々との出逢いの連続でした。
そして、私自身が成長できる期間でもありました。
その中で、この先もずっと続けていきたいボランティアがありました。
それが、児童養護施設への支援ボランティアでした。
そう、今でも初めて施設へ行った時の衝撃が忘れられません。
私を含め、メンバー3人で某施設へボランティアへ行きました。
そこの施設はとても良心的で、私たちを快く受け入れていただけました。
ボランティアをする前に、事前の注意事項を伺い、施設の中央に位置する遊びホールに案内されました。
女性の職員が「ではこちらで待っていてくださいね」と言われ待つこと数分、
元気一杯の子ども達が、わぁ~と集まってきました。
私たち3人になんと20名近く集まってくれました。
数分後、パワー満ち溢れる子ども達に、上に乗られ、頭や背中をポコポコ殴られ、
洋服を伸ばされ、スリッパを隠されました。
そう、大人3人やられました(笑)
とても楽しい時間でした。
この時に、(もっと心から楽しませて笑顔にさせたいな)と思うようになりました。
3時間が経過すると、子ども達の勢いが収まってきましたので、絵本を読んだり絵を書いたりして遊びました。
そこに今まで見かけなかった女の子(小1)が私のところに近づいてきました。
そして私のプライベートゾーンを触ってきたのです。
私は驚き、すぐに触る行為をやめさせました。
そしてその子に「そんなことしてはダメだよ」と伝えました。
するとその子は「なんで?どう?気持ちいでしょ?」と言い返して来ました。
私は唖然としてすぐに現場職員に伝えしました。
現場の職員は「えっ申し訳ありませんでした」と言い残しその子を部屋に戻しました。
すると、一緒に遊んでいた中学生の女の子が小声で「あの子さ可愛そうなんだ。お父さんにいたずらされてたらしいよ」と言ってきました。
思いもよらない一言に内心ボランティアをしていたことも忘れてしまい、頭の中が真っ白になりました。
ボランティアの帰り道、施設にいる子ども達の将来は未来はどうなるのかと深く考えるようになりました。
その後、smiles for all!をコンセプトにした団体を結成しました。
すぐにメンバーが沢山集まり、半年でボランティア登録者数が300名になる団体に膨れ上がりました。
コアメンバーも20名ほどになり、児童養護施設で色々な事業を展開することになりました。
学習支援、生活支援、ホームページ制作、ダンス教室、ヨガ教室、音楽教室、フラワー教室、お菓子教室など、
子ども達がやりたいと思うものを、どんどん支援事業に取り入れていきました。
支援する施設数も増えていきましたので、施設から信頼を得られるように任意団体から、NPO法人に変更しました。
ですが、私の中であの子の将来が気になって仕方がありませんでした。
時間は有限でありますので、時間の使い方をこのままで良いのか考え自分の中で決意しました。
数日後、コアメンバーを集め、今後の活動を施設を卒園した後の子ども達の支援をしていけないかと伝えました。
ですがメンバーの考えは私の考えとは異なっており、今の活動が楽しいからやっている。今後もこの活動を続けて行きたいとのことでした。
そして、施設密着型ボランティアと、アフターケアーボランティアの二つの団体に分けることにしました。
私はアフターケアー事業に専念することに決めました。
ですが、知識が乏しいのと実態を知らないため、施設で働く決意をしました。
そして今、皆様がご支援して下さるお陰で、全国児童養護施設総合寄付サイトの運営ができております。
どんな環境下で育ったとしても、夢や目標を絶対に失ってほしくないと思います。
私たち現メンバーの最終ミッションは、
夢や目標に向かって走っていけるレールをつくり、
脱線したとしても、また軌道に戻り走れる環境をつくることです。
皆様のご支援が環境を変えるきっかけに繋がります。
これからもご支援のほど、宜しくお願い致します。
全ては子ども達の笑顔のために。