「子どもたちに必要な支援について」
児童養護施設を卒園した後の状況
運営事務局です。
新年度を迎え、1ヶ月が経ちました。施設を卒園した子どもたちは新しい環境で1ヶ月間不安な気持ちが大きかったと思います。
児童養護施設を卒園(退所)した子どもたちに対しての行われたアフターケア・卒園(退所)後の子どもたちの現状に対してのとある調査について一部ご紹介します。
アフターケアの実態
児童養護施設では卒園した子どもたちに向けて、アフターケアが行われています。
全国の施設のうち、調査の回答のあった施設の中では約8割の施設でアフターケアを担当する職員がいます。(専任5割・兼任3割)これは、現在入所している子どもたちを担当しながら、卒園した子どもたちの支援を兼任している職員が多く、施設を卒園した子どもたちに対して、十分な支援が行き届かないことがわかっています。中には夜遅くに子どもから連絡が入る場合や、急に住む場所がなくなり、今日泊まるところがないからどうにかしてほしいという事例もあります。施設の規模によっては泊まることの出来る部屋を用意することも出来ますが、急な事例に対応出来ない施設もあるのです。私は以前、現場職員をしていたのですが、その際にも急に仕事を辞めてしまった子が生活の立て直しのために施設で緊急で受け入れをしたこともありました。
仕事を辞める=収入が途絶えてしまう
仕事を辞めた後は、正規雇用でなく、アルバイトで生活をギリギリ繋いでいる子もいるのが現状です。4月から新しい環境で頑張ってきたけれど、長期の休み(GW)を挟んで、仕事に行けなくなってしまい、退職を決断してしまう子も少なくありません。その決断をしてしまうのも、相談出来る大人がそばにいなかったり、施設の職員に相談したくても、「怒られるんじゃないか」「心配や迷惑をかけてしまうのではないか」という気持ちから、悩みを打ち明けることが出来ずにいるのです。
その結果、施設側が気付いた時にはお金の問題(家賃の滞納や借金)が起こっていることもあるのです。

高校卒業後の就職者の雇用形態について
高校を卒業後(施設を出た後)に正社員として就労した施設生活経験者の子どもたちは、就職後に約17%が3ヶ月で離職しています。(2022年調査結果)
そのうち、6割にあたる約9%が無職の現状です。就職して1年3ヶ月程が経過した子の中では、半分の50%が最初に入職した会社を離職しているのがわかっています。その後は、再就職約2割・パートアルバイト約2割、1割は就職が出来ずにいる事例もあります。収入面のみを重視し、夜の仕事を選ぶ子も少なくありません。
「子どもたちのやり直す選択肢が増えていくこと」
一度、子どもたちは「辞めてしまった」という経験をすると、「どうせ、私なんて」と自分を責めてしまうことが多いです。
虐待の辛い経験のトラウマから自分では頑張りたい気持ちが強くてもつまづいてしまうことがあります。その際に、子どもたちのことを支える大人の存在や、支援制度が充実していると、やり直すための子どもたちの選択肢が広がります。子どもたちにとって一番必要な支援は「金銭面での支援」になります。
一番は子どもたちがつまづくことなく、施設を卒園した後の進学・就職の道での生活を問題なく送っていけることです。
施設を出て新生活を迎えるにあたり、生活費や身の回りの物を準備するにも費用がかかります。アルバイトで貯めた資金や給付金や奨学金制度では十分に賄えないこともあるのです。

<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業と共に施設を出る子どもたちに生活費の支援をしています。
子どもたちを支えるためには皆様からの支援が必要です。
<日本児童養護施設財団からのお願い>
公益財団法人 日本児童養護施設財団は、児童養護施設で暮らす子どもたちが安心して未来へ歩めるよう、寄付や企業・地域の皆さまとともに支援活動を行っています。子どもたちの笑顔と未来を守るため、活動へのご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。
<ご寄付を検討されている方はこちらをクリック>
【寄付】全国児童養護施設 総合寄付サイト(卒園生助成)
全国児童養護施設総合寄付サイトは、全国の児童養護施設や、卒園・退所後の子どもたちを支えるための寄付サイトです。お寄せいただいた寄付は、家賃や生活費など、子どもたちが社会で自立して暮らしていくための支援に役立てられます。
現場の声をもとに、子どもたちに本当に必要な支援を届けています。
【寄付】あしながサンタ
児童養護施設で暮らす子どもたちへクリスマスプレゼントを届ける寄付プロジェクトです。
全国から寄せられたご寄付をもとに、施設の子どもたち一人ひとりへクリスマスプレゼント代を助成し、思い出に残るクリスマスを応援しています。
オレンジの羽事業
◯オレンジの羽根募金
児童養護施設への理解を広げ、子どもたちを応援する全国啓発・募金活動です。
街頭募金や企業・学校との連携を通じて、社会的養護の現状を伝えながら、子どもたちへの継続的な支援の輪を広げています。
◯奨学金事業
児童養護施設で暮らす子どもたちの「学びたい」という想いを、寄付によって支える奨学金事業です。返済不要の奨学金を通して、進学をあきらめることなく、子どもたちが自分の夢や未来に向かって一歩を踏み出せるよう応援しています。
◯卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは、児童養護施設の子どもたちや卒園生の就職を応援する求人サイトです。
子どもたちの背景に理解のある企業の求人を掲載し、自分に合った仕事との出会いを支えています。
求人掲載は無料。掲載を希望する企業も募集しています。(事前審査あり)
◯【開催中】日本子ども未来展
日本子ども未来展は、児童養護施設で暮らす子どもたちの作品を通して、一人ひとりの思いや感性を発信する取り組みです。全国の児童養護施設から寄せられた作品には、子どもたちの夢や希望、自由な発想が込められています。
入館は無料です。心に残った作品がございましたら、「お気持ちの入館料」で応援いただけます。
皆さまからのお気持ちは、子どもたちの未来を支える力につながります。
◯【FM 世田谷】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレントの「はなわ」さんと女優の「岩崎ひろみ」さんがパーソナリティを務めたラジオ番組です。
子どもたちの「ワクワク」をもっと大きく膨らませることをテーマに、子育ての話題などを楽しくお届けしていました。
※現在、放送は終了していますが、過去の放送をアーカイブでお楽しみいただけます。
YouTube(広報事業)
日本児童養護施設財団の公式YouTubeチャンネルでは、全国の児童養護施設への訪問や施設長インタビュー、子どもたちからのメッセージ、財団の活動紹介など、さまざまな動画を公開しています。文章や写真だけでは伝えきれない、児童養護施設の現場の声や財団の取り組みをぜひご覧ください。





































































































































































