児童養護施設を卒園した後の子どもたちからのSOS
児童養護施設のことをたくさんの方に知ってほしい
運営事務局です。
本日のブログでは、児童養護施設を卒園した後の子どもたちが抱える問題について多くの方に知っていただくために、
施設を卒園した後の子のエピソードを紹介をします。
(紹介するエピソードの内容は子どもを特定できないように名前表記や年齢を変えています。)
私たちは、児童養護施設のことや生活している子どもたちのことをもっと多くの方々に知ってほしいと思っております。
このブログを通して児童養護施設の現状を知ってもらえることが、子どもたちを支える大人の輪が広がることに繋がります。
今までに紹介したエピソードを、まだご覧いただけていない方は、ぜひご覧ください!
・第一弾のエピソードはこちら ・第二弾のエピソードはこちら
・第三弾のエピソードはこちら ・第四弾のエピソードはこちら
・第五弾のエピソードはこちら ・第六弾のエプソードはこちら
・第七弾のエピソードはこちら
児童養護施設を卒園した後の子どもたちからのSOSとは・・・
今回紹介するのは、Aくん(20歳)のエピソードです。
Aくんは、中学1年生から高校3年生で施設を卒園するまでの約6年間施設で生活をしてきました。卒園後は、就職の道に進みました。高校生の頃のアルバイトで貯金もしていたこともあり、はじめは、一人暮らしをしながら仕事を頑張っていたAくんでしたが、Aくんが20歳になった年の冬にAくんから、施設に連絡が入りました。その内容は、体調を崩してしまい、仕事を辞めてしまったことで収入がなく、貯金も少なくなってしまったことから生活が厳しくなってしまい困っているという内容でした。
当時担当していた職員さんが、Aくんの住んでいるアパートを訪れると、食事も毎食摂れていなかったせいか、施設で生活していた時よりも痩せてしまっていたAくんの姿がありました。職員とAくんが話をすると、Aくんは仕事を頑張っていたけれど、友達とも会う機会が減り、仕事づくしの毎日になり、悩みも誰にも話せず一人で抱え込んでしまっていたとのことでした。その中で仕事に行けなくなってしまい、欠勤も増えてしまっていったこと、この先続けていく自信がなくなり、退職する決断をしてしまったとのことでした。
Aくんの話を聞いた職員さんは、「Aくんが連絡くれてよかった。SOSをこうやって出してくれたから会いに来れたから、もう大丈夫だよ。一緒にこの先のこと考えていこうね。」と伝えました。Aくんは職員さんの言葉を受け、「もっと早く連絡出来たらよかったんだけど、連絡したら迷惑になるんじゃないかと思って言えなかった」と話しました。職員さんは「全然迷惑だなんて思わないし、ずっとAくんの味方でいるから、いつでも連絡してきていいんだよ」とAくんに伝えました。
子どもたちが抱える金銭面の問題とは
卒園後の子どもたちが最も悩むのは「金銭面の問題」です。進学した子どもたちは、学費や生活費をアルバイトで賄わなければならず、就職した子どもたちは、家賃や生活費を払うために働き続けなければなりません。近年は、給付型奨学金や入学金免除などの制度が増え、進学率は上昇していますが、18歳で施設を出て一人で生活することの大変さから、大学を中退してしまう子どもも少なくありません。お金の悩みから、夜の仕事や犯罪に手を染めてしまうことがあり、最近は、闇バイトという犯罪も増えてきています。目先のお金から犯罪に巻き込まれてしまうこともあるのです。
子どもたちは、親を頼ることができません。
自分一人の力で生きていけなければいけないことに悩み、誰にも相談できずに、一人苦しんでいる子どもたちもいるのです。
子どもたちのこれから未来を支えていくには
児童養護施設で暮らしている子どもたちは、施設を卒園(退所)したあとは、親のことを頼ることは、ほとんどできません。18歳で施設を出たあとは、進学した子も就職した子も自分1人の力で生きていかなければいけない環境に置かれます。
子どもたちの夢と未来を支えていくには、多くの皆様からの現金での支援が必要です。
子どもたちに支援・寄付を考えてくださっている皆さまへ、あなたの寄付・支援が子どもたちの夢や未来を支えます。
<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業と共に施設を出る子どもたちに生活費の支援をしています。
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら
【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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地域のスポンサーを必要としております。