児童養護施設を卒園する高校生のエピソード
児童養護施設について多くの方に知ってほしい
運営事務局です。
春の陽気が感じられていましたが、真冬の寒さで地域によっては雪が降った所も多いのではないでしょうか。
全国の高校では卒業式が行われているところが増えてきました。
児童養護施設で生活している高校生も高校卒業後は、進学や就職など、それぞれの新生活のスタートが間近になってきます。
本日のブログは、施設で働く職員さんから聞いた施設を卒園する高校生のBくんのエピソードを紹介します。
(紹介するエピソードの内容は子どもを特定できないように名前表記や年齢を変えています。)
施設を卒園する子どもたちにとって新生活への思いとは
Bくんは、児童養護施設で約10年間生活をしてきました。Bくんは父親からの身体的虐待を受け、小学校2年生の頃から施設で生活していくことになりました。施設職員はBくんの親の代わりとして、学校行事などに参加をしてきました。また、Bくんが高校の志望校を決めるときや施設卒園した後の進路も担当職員と話し合いを重ねてきました。話し合いの中でBくんは職員に「俺さ、親元から離れて施設で10年近く生活してきて、職員に身の回りのこといっぱいやってもらってきたから、一人でやっていけるか不安でいっぱいなんだよね。ご飯も作れるかわからないし、仕事も続けていけるかなぁっていっぱい考えちゃう。」と不安な気持ちを打ち明けてくれました。
施設職員さんは、Bくんの不安な気持ちを聞き「そうだよね、18歳で就職して一人暮らしするってすごい不安だよね。最初はうまく行かなかったり、悩むことが多いかもしれないけれど、困った時はいつでも施設に連絡してきていいんだよ。」と伝えました。
児童養護施設で生活している子どもたちは、両親からの虐待や親との死別などの様々な背景があります。施設を卒園しても、ほとんどの子どもたちは、親のことを頼ることはできません。Bくんのように、18歳で施設を出て、一人暮らしの生活が始まり、自分で生計を立てていきます。児童養護施設を卒園したから、「大丈夫、終わり」というわけではないのです。施設を出た後の子どもたちに対して、周りの大人の理解や支える大人の輪・支援が必要なのです。
次回のブログでは、児童養護施設を卒園した後の子どもたちの生活について紹介いたします。
「子どもたちに“今”必要な支援とは」
今、子どもたちにとって必要なものは「現金での支援」です。
子どもたちの未来を支えていくには、多くの皆様からの支援が必要です。
<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業して施設を出る子どもたちに生活費の支援を行っています。
一人ひとりが寄付が、子どもたちの未来や夢を叶える選択肢を増やしていきます。
児童養護施設への理解を深め、子どもたちの現状を多くの方々に知っていただくことが、彼らを支える力となります。
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら
【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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