子どもたちとのコミュニケーションの大切さ
児童養護施設の子どもたちのことを多くの方に知ってほしい
運営事務局です。
児童養護施設の子どもたちがどのような生活をしているかご存知でしょうか。
テレビドラマや映画、ドキュメントの放送などで見たことがあり、イメージがつく方もいるのではないでしょうか。
本日のブログは、私が施設職員をしていた時の子どもたちとの関わりについてエピソードを交えて紹介いたします。
児童養護施設の子どもたちと職員さんの関わり
児童養護施設ではさまざな事情で親と一緒に暮らすことのできない子どもたちが生活をしています。
主な理由としては「親からの虐待」が挙げられますが、他にもネグレクト(育児放棄)、両親の病気や事故による死別など、さまざまな事情が存在します。
施設の職員さんは、親代わりとして子どもたちの生活、自立に向けて支えています。そのため、子どもたちと関わる上で、職員さんは子どもたちとのコミュニケーション、言葉掛けを大切にしています。
子どもたちの心に抱える傷と思い
児童虐待によって辛い経験をしてきた子どもたちが多くいます。こうした子どもたちは、辛い体験だけでなく住む環境も変わり、児童養護施設で生活を始めますが、「言葉にできない不安」を抱えています。また、虐待による体験から大人への不信感を持ち、大人を信じられない子もいます。
私が職員として勤めていた時に大切にしていたのは、挨拶です。
コミュニケーションの始まりは挨拶から始まります。「おはよう」「おやすみ」や「いってらっしゃい」「おかえり」と声をかけることを意識していました。また、学校から帰ってきた際に、元気がない子には「学校で何かあったの?」と声をかけた時に悩みや学校であったことを話してくれ、子どもたちの思いを受け止めていました。
また、中高校生は、夜に進路の相談や施設を卒園した後の話を一緒にする時間もありました。施設を卒園した後は、親に頼ることはほとんど出来ません。一人暮らしに憧れがある子もいますが、一人で生きていかなければいけない環境に大きな不安を抱えている子が多いのです。彼らの不安な気持ちを受け止め、一緒にこれから先のことを考えていきます。話を終えると「聞いてくれてありがとう。不安な気持ちが楽になったよ」とお礼を伝えてくれることがとても嬉しかったのを覚えています。
ある日、担当していた子どもに「どうせ、ここの大人も怒ったら子どもを叩くんでしょ」と言われたことがあります。こうした「言葉にできない不安」から、物に当たってしまったり、一緒に暮らす子どもや職員に対して「うざい」や「消えろ」など心無い言葉を吐いてしまう子もいます。そのことについて注意をすると、「うるさい!あっちいけ!親でもないくせに」と言われることがありました。
辛い体験をしてきた子どもたちは、心の中で安心を求めています。また、虐待のあった家庭環境で「親に話を聞いてもらえなかった」「自分の気持ちを分かってもらえなかった」といった経験があるため、自分のことをうまく話せなかったり、思いを言葉にすることが難しいのです。一般的な家庭であれば、親が子どもの話に耳を傾けたり、子どもが泣いたときやうまく言葉にできないときに「〇〇が嫌だったんだね」と自分の思いを言語化してもらえる経験があります。しかし、児童養護施設で暮らす子どもたちはそのような体験が少なく、つい反発してしまうこともあるのです。

<税制優遇・税額控除について>
令和7年4月1日より内閣府公認の公益財団法人となり、同年8月13日に内閣府より税額控除に関する承認をいただけましたことをご報告いたします。
本証明に関する有効期間は以下の通りです。
令和7年8月13日から令和12年8月12日まで
税制優遇は、個人様・法人様ともに申請を行なっていただけます。
税制優遇・税額控除についての詳細は、こちら
<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業して施設を出る子どもたちに生活費の支援を行っています。
一人ひとりの寄付が、子どもたちの未来や夢を叶える選択肢を増やしていきます。
そして児童養護施設への理解を深め、子どもたちの現状を多くの方々に知っていただくことです。
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>

<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>

オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
▶︎WEBページはこちら
【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ

お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル

日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら

【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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