連日のニュースで心から許せなく、とても切ない思いにさせられるのが、児童虐待のニュースです。
児童虐待によって命を落としている子どもの人数は年間で約100人もいるのです。
3日~4日に、1人の子どもが命を落といる計算です。
これは殴る、蹴る、投げる、火傷等、身体的に外傷を負わせることです。
ニュースで取り扱われているのが一番多いです。
これは育児放棄、育児怠慢、監護放棄です。
子どもにご飯を食べさせなかったり、排泄や排便の放置、病気なのに治療を受けさせないなどです。
社会から孤立状態にあるため、発見が難しいのです。
こちらは、暴言など言葉による脅しや、無視、兄弟間による差別扱い、子どもの前での暴力(DV))など、子どもに対し心理的に傷を与える行為のことです。
精神的虐待とも言われ、近年急増しています。
長年、心理的虐待を受けた子どもは自尊心の低さ、不安、うつ、解離、対人関係における感受性の強さ等が指摘されています。
子どもへの性的行為、性的行為を見せる、性器を触る又は触らせる、子どものポルノ写真を撮るなどが性に関する虐待のことを言います。職員として働いていても、入所児童の全体の3割から4割は性的虐待を受けている気が個人的にします。
現在、虐待が起こる家庭環境調査で分かっていることがあります。
もっとも虐待が起こりやすい環境が、一人親家庭(母子家庭)です。
なぜ虐待が起こりやすいのか、その背景の一つに貧困があげられます。
日本における母子家庭の貧困率は66%です。
貧困になれば、必然的に働く時間量が増えたり、働く時間帯が深夜になったり、家を空けることが多くなります。
そして、子どもにご飯を与えることも難しくなります。
つまりネグレクトの状態に落ちいりやすいのです。
貧困の状況が児童虐待の要因になるということがわかります。
そして、心中をしてしまう家庭と貧困状況にある家庭と共通していえる要因があります。
それは、社会から孤立された家庭が多いということです。
社会からの孤立してしまった家庭は誰にもSOSを送り出すことができません。
その結果、一人で家庭の中に閉じこもってしまいます。
ただ、母親が悪いのではなく、母親のルーツや社会環境にも原因があると考えます。
・虐待を受けている子ども達がいるのなら、早く見つけて救助すべだと思う。
・なんてひどい親なんだと思う。
・こんな社会にした政治家が悪い。もっと予算を増やすべきだと思う。
・教育機関がしっかりしないからだと思う。
・本当に可哀想、この子たちはどうなるのと思う。
思うことも大切です。
ですが、行動することが一番大切です。
私たちは、虐待を受けて育った子ども達の未来を本気で変えるきっかけをつくる活動をしております。
思うだけでは、子ども達を助けることはできません。
行動しなければ何も変わりません。
何事も「動けば変わる!」という言葉を信じ、私たちは小さいことから地道に基盤をつくり活動を重ねております。だからこそ今に至るまで、8年もかかりました。
これからも地道に一歩ずつ活動していき、虐待を受けて育った子ども達の未来を変えるきっかけを創ります。
皆様にできることは行動です。
力を貸していただけますと助かります。
一緒に子ども達の未来を変えるきっかけを創りましょう!