三月も下旬に差し掛かり児童養護施設に入所している子ども達も春休みに入りました。
子ども達も職員も新生活に向けてそれぞれ準備を進めています。
少し前ですがもうすぐ施設を退所するA君は(仮名)「もうすぐここを卒園して門限とかがない自由な生活ができる!」
と嬉しそうに話していました。しかし最近になって「先のことが不安で寝れない」と不安を話してくれます。
施設を出て1人で生きていく不安や孤独、大変さを考えると不安になり夜も眠れないとのことでした。
実際に施設を卒園する日が間近になり不安になっているのです。
言葉で「大丈夫」と言うのは簡単ですが実際に彼が本当に困った時に
私には何ができるのだろうと考えてしまいます。
A君は幼い頃から施設で生活し様々な職員と関わり人の中で生きてきました。そしてこの春、施設を卒園し就職します。
以前にも書きましたが施設を卒園し一人で暮らしていく児童は児童福祉の枠から外れ
社会の荒波に旅立ち1人で生きていかなければなりません。
施設で働き始めた頃のは私は施設からの卒園は
私は期待を膨らませ幸せな未来を描くものだと思っていました。
しかしそうではない現状。そうは考えられない環境。
卒園児は皆、期待に胸を膨らませるでけでなく、不安で押しつぶされそうになりながら
前に何とか進もうとしているのだと改めて実感しました。
だからこそ、私はこの先も新しいスタートを踏み出す彼らを言葉だけでなく
全力でサポートしていきたいと考えています。しかし私1人の力だけでは
どうにも力が足りません。皆様のお力をお貸しください。どうぞよろしくお願いします。