いま、子どもたちに必要な支援とは
児童養護施設への寄付について
運営事務局です。
今回のブログでは、「児童養護施設への寄付のイメージ」についてお伝えさせていただきます。
児童養護施設のイメージ
私は施設職員として約6年勤めておりました。
勤めていた中で、子どもたちに支援を考えくださっている方々や施設のことをよく知らない方々に対して
「児童養護施設」って聞いてどんな印象を持っていますか?と聞くと
・親がいない子たちが生活しているところ
・何か悪いことをしまって施設で生活をしている
・物がない、買えない
と、マイナスなイメージを持たれることが多いですが、「子どもたちが悪いことをした」「物がない、買えない」ということは決してありません。そのようなイメージは、報道(ドキュメント)や漫画、ドラマなどでの取り上げ方でマイナスなイメージが先行してしまうことがあります。
私が勤めていた時にも、大量の衣類(古着が多い)や中古のおもちゃ、文房具類などの物での寄付がたくさん届きました。
物での寄付がダメということではありませんが、施設によって文房具類は十分に用意がされていたり、衣類に関しては古着は需要が少ないです。施設の予算の関係から、いつでも好きなだけ洋服を購入出来るわけでもないのです。そのため、子どもたちは新しい洋服を欲しがります。
物での寄付は施設によって需要が異なっており、施設によっても保管スペースが限られていることもあります。
児童養護施設の現場では「現金での寄付」を望む声が多いのです。
なぜ、現金での支援が必要なのか
児童養護施設は現在、年齢制限が改正児童福祉法により4月より撤廃されましたが、基本は高校卒業と同時に18歳で施設を卒園します。18歳で施設を卒園と共に、進学・就職の道に進む子どもたちがほとんどです。施設では卒園児のアフターケアを行なっていますが、現場の職員が現在も生活している子どもたちの支援を行なっているので、現場の負担や人材不足の関係から、卒園児全員の支援を行なっていくにも限界があります。
子どもたちが、新しい道に進むにも費用がかかります。お金がないことから、進学の夢を諦めせざるを得なく、就職の道を選ぶ子もいます。子どもたちが利用できる制度で貸付の支援金や奨学金など(中には返済不要も)ありますが、家賃や生活費は自分で用意していかないといけません。
進学した子どもたちの中には、毎日のようにアルバイトをし、学校とアルバイトの両立に苦しくなってしまい、「辛い思いをするなら、就職したほうが収入も増える」と、中退を選択してしまう子もいます。施設を卒園した子の進学率も上がってきていますが、それと同じように中退率も多いのが問題になっています。
「子どもたちの思い」
児童養護施設で生活している子どもたちは、辛い体験をしてきています。
児童養護施設を卒園(退所)した後は、ほとんどの子が親を頼ることが出来ません。
子どもたちが困った時にSOSが出せる子と出せない子がいます。出せない理由としては、「迷惑をかけたくない」「話せる人がいない」などの理由があります。子どもたちは虐待の辛い経験のトラウマから、自分では頑張りたい気持ちが強くても、つまづいてしまうことがあります。つまづいてしまったことに自分自身を責めてしまう子もいます。
「どうせ、私なんか」「夢なんか持ったって叶わない」「生まれてこなきゃよかった」抱え込んでしまう子も中にはいます。
子どもたちが困った時、つまづいてしまった時に子どもたちのことを支える大人の存在や、支援制度が充実していると、やり直すための選択肢が広がります。いま、子どもたちにとって、必要なものは「現金での支援」と子どもたちを支える大人の存在です。
子どもたちの未来を支えていくには、多くの皆様からの支援が必要です。
子どもたちに支援・寄付を考えてくださっている皆さまへ、あなたの寄付・支援が子どもたちの夢や未来を支えます。
<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業と共に施設を出る子どもたちに生活費の支援をしています。
子どもたちを支えるためには皆様からの支援がどうしても必要です。
一人ひとりが寄付をすることで、子どもたちの未来を支えることに繋がります。
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
▶︎WEBページはこちら
【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
▶︎WEBページはこちら
【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら
【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
▶︎WEBページはこちら
【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
▶︎WEBページはこちら
【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
▶︎WEBページはこちら
地域のスポンサーを必要としております。