親を頼れない子どもたちが直面する壁について その①
児童養護施設を巣立つ子どもたちが直面する壁とは・・・。
運営事務局です。
今回のブログでは、児童養護施設を卒園(退所)する子どもたちが直面する壁について、2回に分けてお伝えします。
「親を頼ることが出来ない子が多い」
児童養護施設に入所する理由には、親からの虐待や両親の病死などがあります。施設を退所した後も、そのような背景から親を頼ることができる子どもは少ないです。また、「実家」というセーフティネットがないため、困難に直面した時や悩んだ時、病気になった時、お金に困った時などに、頼る先がありません。子どもたちは「自分一人でなんとかしなくてはいけない」という思いから、不安と孤独感を抱えてしまうのです。
経済的な不安がある
児童養護施設の子どもたちは、現在は、年齢制限の撤廃がされているものの、原則として18歳で施設を巣立っていきます。施設で生活している間にアルバイトができる子どもたちは、アルバイトをして貯金をし、巣立ちに備えます。施設を出た後は、自分で生計を立てなければなりません。
児童養護施設出身の子どもたちの高校卒業後の進路は、約6割が就職し、約3割が進学をします。現在では様々な支援制度が増えてきており、進学率も向上しています。進学をしてもアルバイトをしなければ生活は成り立ちません。毎日、学校とアルバイトの両立を求められる子どもたちも多くいます。特に、実習や課題が多い学校に通う子どもたちは、アルバイトの時間を十分に確保するのは難しい場合もあります。
親を頼ることが出来ない子どもたちが一人暮らしを始めるのには、契約時に家賃1ヶ月分や敷金・礼金がかかります。敷金・礼金が不要の物件でも、生活必需品の購入には多額の費用がかかります。たとえ貯金があったとしても、そのお金がほとんど残らないことがよくあります。
その結果、お金に困った子どもたちの中には、手っ取り早く稼げると思い、夜の仕事や犯罪に手を染めてしまい犯罪に巻き込まれるケースもあります。また、お金の悩みや「自分なんて将来どうなってもいい」といった絶望感から、精神的に追い込まれてしまう子どもたちも少なくありません。
精神的な不安を抱えている
「俺なんて将来どうなってもいいんだ」と、私が施設職員をしていた時に、担当していた子に言われたことがあります。
児童養護施設で暮らしている子どもたちの多くには、親からの虐待などで心と身体に傷を負っています。子どもの頃から大切にしてもらった経験がないと、自分自身を大切な存在と思えなくなってしまいます。「自分がダメな子だから」「自分が悪いから叩かれる」「どうせ、自分なんて」と様々なことに希望が持てなくなってしまいます。そのようなことから、将来に夢が持てずにいます。夢があっても「お金がないからどうせ無理だし」という理由で進学を諦めてしまう子もいます。
子どもたちの未来を支えていくには
児童養護施設を巣立ったから、支援がもう必要ないわけではありません。
高校卒業と同時に18歳で一人で生きていかなければならない子どもたちは、親や大人の支えはほとんど受けられない状況に置かれます。
まだ10代でありながら、その状況を想像するだけで大変さがわかります。そのような厳しい環境で、明日へ希望が持てなくなってしまう子どもたちもいるのです。
子どもたちが抱える最大の悩みは「金銭面の問題」です。
子どもたちの未来を支えていくには、多くの皆様からの現金での支援が必要です。
子どもたちに支援・寄付を考えてくださっている皆さまへ、あなたの寄付・支援が子どもたちの夢や未来を支えます。
いま、子どもたちに必要なものは「現金での支援」です。
<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業と共に施設を出る子どもたちに生活費の支援をしています。
子どもたちを支えるためには皆様からの支援がどうしても必要です。
一人ひとりが寄付をすることで、子どもたちの未来を支えることに繋がります。
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら
【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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地域のスポンサーを必要としております。