児童養護施設を卒園した後の子どもたちのこと
児童養護施設の子どもたちについて
運営事務局です。
先月放送された「24時間テレビ」では、児童養護施設出身を公表したやす子さんがチャリティーマラソンに挑戦しました。番組内では、施設での生活や、その時の大変だった経験について語っていました。
放送をご覧になった方々は、やす子さんの体験談を通して、児童養護施設にどのような印象を持たれたでしょうか?
施設に対して良いイメージを持った方もいれば、そうでない方もいらっしゃるかもしれません。
本日のブログでは、児童養護施設を卒園した子どもたちのその後のエピソードをご紹介します。
児童養護施設での生活について知ってほしいこと
児童養護施設で暮らす子どもたちは、それぞれさまざまな理由で施設に入所しています。
親からの虐待を受けて、施設に入ることで初めて安心できる環境に身を置けるようになり、「施設に来てよかった」と感じる子もいれば、両親の入院や死別などが理由で施設での生活を余儀なくされ、「早く家に帰りたい」と願う子どももいます。
このように、子どもたちはそれぞれ複雑な思いを抱えながら生活しています。
児童養護施設では、集団生活を送るために各施設ごとに決まりが設けられています。
これらの決まりは、子どもたちを縛るためのものではなく、安心して安全に暮らせる環境を整えるために必要なものです。
児童養護施設を卒園した後の子どもたちの生活とは
24時間テレビでは施設で生活していた子のインタビューが取り上げられていました。メディアやSNSを通じて、自らの体験や活動を発信する子どもたちがいます。彼らは、それぞれの生い立ちや経験した大変だったことや施設で生活していて良かったことなどを語っています。そのため、「児童養護施設を卒園した後は大変なこともあるけれど安定した生活がある」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、全員がそうではありません。施設を卒園した後は親に頼ることがほとんどできません。自分の力だけで生きていかなければならないです。
卒園後の子どもたちが最も悩むのは「金銭面の問題」です。進学した子どもたちは、学費や生活費をアルバイトで賄わなければならず、就職した子どもたちは、家賃や生活費を払うために働き続けなければなりません。近年は、給付型奨学金や入学金免除などの制度が増え、進学率は上昇していますが、18歳で施設を出て一人で生活することの大変さから、大学を中退してしまう子どもも少なくありません。お金の悩みから、夜の仕事や犯罪に手を染めてしまうケースもあるのです。
子どもたちの未来のために
児童養護施設の子どもたちは、表向きには明るく元気に見えるかもしれませんが、一人ひとりがそれぞれ辛い経験を抱えています。
「児童養護施設」と聞くと、「子どもたちが悪いことをしたから」とイメージをされる方がいますが、決してそうではありません。児童養護施設の子どもたちは素敵なところがたくさんあり、優しくて笑顔も素敵な子どもたちばかりです。しかし、虐待を受けた子どもたちは、心に深い傷を負っていて、ふとしたことで辛い体験がフラッシュバッグしてしまうことがあります。私たちは、児童養護施設のことを多くの方に知っていただくことで、子どもたちの未来や支える大人の存在が増えていくと信じています。
子どもたちの未来を支えていくには
児童養護施設を卒園した子どもたちは「金銭面の問題」が一番大きな壁になっています。
子どもたちの夢と未来を支えていくには、多くの皆様からの現金での支援が必要です。
子どもたちに支援・寄付を考えてくださっている皆さまへ、あなたの寄付・支援が子どもたちの夢や未来を支えます。
<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業と共に施設を出る子どもたちに生活費の支援をしています。
子どもたちを支えるためには皆様からの支援がどうしても必要です。
一人ひとりが寄付をすることで、子どもたちの未来を支えることに繋がります。
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら
【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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地域のスポンサーを必要としております。