現在、厚生労働省は児童養護施設入所時の養育に関して「家庭的な養育環境」を推進しています。
それに伴い、施設も本園以外にも地域に一軒家などを借り、生活の小規模化を図っています。
その理由の一つとして、自立等を控える子などに対し、より家庭に近い環境で家事や料理をする姿を見せたり
実際に一緒やっってみたり施設退所後の自立に関してのイメージを持つことができる様にという意図もあります。
また、子どもの状況を把握するためにも、家庭に近い単位(人数)で、より丁寧に養育できるよう工夫しています。
施設で働いていると、児童養護施設=更正施設のようなイメージなのか悪いことをした子どもが入っている施設と思われることがあります。
以前も、「地域が荒れる」と地域住民の反対により、施設の移転が中止になったり
移転に伴って様々な反対を受けているニュースを見ました。またその理由も様々でしたが
これらは実際の子どもたちを知らないから起こる偏見だと思います。
施設にいる子ども達は、虐待や育児困難等、家庭で生活することが難しい為に施設に入所しています。
中には問題行動を起こす子がいるのは事実ですが、施設入所児が皆、悪い子という事はありません。
だからこそ、彼らにも夢や目標があり、そのために努力しています。その環境を作る為にも活動を続けています。