児童養護施設で暮らす子どもたちの声
児童養護施設で暮らす子どもたちの想い
3月になり、卒業式が行われている学校も多いのではないでしょうか。
3月、4月と新年度に向けて、児童養護施設でも卒園児する子がいるので、それに合わせて新入所の受け入れが始まっていきます。
A君、Bちゃんとの出会い
私が児童養護施設の職員として約6年働いていた中で、出会ったA君とBちゃんとの話です。
A君とBちゃんは兄妹で両親からの身体的虐待によって児童相談所に保護をされ、施設に入所になりました。施設に入所する前は、児童相談所で施設の職員と児童相談所の職員と面会や交流を行います。その後、施設に入所することを伝えられ、施設での生活が始まります。
入所の日になり、施設にやってきたA君とBちゃん。A君は泣きながら「児童相談所に帰りたい」と児童相談所の福祉司さんに訴えていました。4歳のBちゃんが「私とAがママとパパにごめんなさいって謝ればお家に帰れるの??」「私たちがママとパパの言うこと聞かなかったから・・・。怒られちゃった」と言っていました。
私はこの言葉を聞いて、何て子どもたちに言葉をかけていいのだろうかと悩んだのを覚えています。職員として経験も浅かった私は、児童相談所より、施設で暮らしながら家庭復帰に向けて暮らせる方が子どもたちにとってもいいのではと思っていました。
しかし、子どもたちのことを考えると、辛い体験をして児童相談所に保護となり、言葉に出来ない不安を抱えながら、保護所で暮らしていく中で、また環境が変わり、児童養護施設で今日から暮らしていく。と言う思いを考えた時に、とてつもない不安と喪失感でいっぱいになってしまうということに気付かされました。
私は、A君とBちゃんに「おうちに帰りたいよね。不安だよね。今は、ここで暮らしながら、おうちに帰れるように児童相談所の先生とお話していこうね」と声をかけました。私は、この出来事がきっかけで、子どもたちの気持ちに寄り添って支えていく大人の存在の必要性を感じました。
全国には、約612の施設があり、約25000人の子どもたちが施設で暮らしています。
児童養護施設を出た後は、親を頼れる子が少なく、18歳で自立をして一人暮らしをしながら生活していく子がほとんどです。一人で暮らしていく中で一番の抱える問題が金銭面の問題です。困った時に頼れる親や支える大人が少なく、一人で悩みを抱え込んでしまうのです。
すぐ出来る子どもたちへのご寄付のご案内
<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業と共に施設を出る子どもたちに生活費の支援をしています。
子どもたちを支えるためには皆様からの支援が必要です。
卒園する子どもたちへのご寄付はこちら
https://leavehome.org/donations/
企業スポンサーとしての支援はこちら
https://leavehome.org/sponsor/
遺贈での支援はこちら
https://leavehome.org/first/bequest/
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オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら
【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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