児童養護施設には環境上、社会的な養護を必要とし家庭養護が難しい児童が入所してきます。家庭養護が難しくなる要因は一様には言えませんが大きく分けると、以下の様なものが挙げられます。
1.保護者の死亡・疾病・離別などによって児童を養育するべき保護者がいない、或いは養育できない状況にある。
2.保護者自身の抱える生活上の課題や養育の意思・能力、養育環境の問題によって適切な養育を行うことができないと判断される。
3.児童自身の行動の問題や疾病・障害などによって、家庭で対応することができない。
しかし、家庭での養育が難しく施設に入所することが必要な場合でも
どの親も子どもへの愛情が全くないというわけではありません。
子育ての知識がなく、子どもを大らかに受け入れることができなかったり、色々な個性を持つ児童に対して柔軟に対応することが難しいことが原因にあると言われています。
このような大人世代の状況がある中で、児童を受け入れる乳児院や児童養護施設等では、児童に対する家族の代替機能としての役割が求められています。
ニュースや新聞で様々な形で児童養護施設の事が話題になる機会が
増えてきました。だからこそ少しでもこの場を通して施設の情報も
発信していければと思います。