児童養護施設の子どもたちの親に対する思いとは
児童養護施設の子どもたちのエピソードの紹介
運営事務局です。
8月の24時間テレビの放送から、弊財団に「児童養護施設でのボランティアをしたい」「子どもたちに寄付をしたい」とたくさんの方々から問い合わせをいただいております。子どもたちのためにご寄付を考えてくださり、本当にありがとうございます。
本ブログでは児童養護施設の子どもたちの現状や課題、エピソードを紹介しています。
本日は、私が施設職員をしていたときに出会った子のエピソードを紹介します。
(紹介するエピソードの内容は子どもを特定できないように名前表記や年齢を変えています。)
子どもたちが抱える思い
児童養護施設の子どもたちは、一見笑顔で明るく見えるかもしれませんが、心の中には親からの虐待によって負った深い傷を抱えています。また、親を病気や事故で亡くしたことによる寂しい気持ちを言葉にするのを我慢している子もいます。
私が職員として働いていた時に出会ったCくんは、乳児院から児童養護施設へと移ってきた子どもでした。Cくんのお母さんは乳がんを患っており、Cくんを出産した後すぐに亡くなってしまいました。養育者不在のため、施設入所となったのです。
Cくんと初めて出会ったのは、彼が小学4年生の時でした。小学校には授業参観や運動会など、親が参加する行事がありますが、施設に入所している子どもたちは、主に担当の職員が親代わりとして出席します。ある夜、Cくんが私に「ぼくのお母さんって、どんな顔をしているんだろう?」と職員に尋ねてきました。Cくんは生まれてすぐにお母さんを無くしているので、お母さんの顔や声など覚えていなかったのです。お母さんの写真もその時は残っていませんでした。
そこで、児童相談所の担当職員に確認したところ、お母さんの写真を親戚が持っていることがわかりました。その写真がCくんの手元に届いた時、彼は本当に嬉しそうでした。「お母さんってこんな顔をしていたんだ」と、ホッとしたような表情を浮かべるCくんの姿は、今でも鮮明に思い出されます。
児童虐待について知ってほしいこと
児童養護施設の子どもたちは様々な理由で生活をしています。
主な理由は「児童虐待」です。他にも、両親の病死、入院や収監なども挙げられます。
紹介したCくんのように、親のどちらか、又は両親が亡くなっている子もいるのです。
「児童虐待」と聞いて、一般的に「叩く・蹴る」などの身体的虐待を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
児童虐待は下記の4つに分類されています。
【こども家庭庁HPより画像引用】https://kodomoshien.cfa.go.jp/no-gyakutai/#campaign
子どもたちのこれから未来を支えていくには
施設を卒園した子どもたちは「金銭面の問題」が一番大きな壁になっています。
怪我をしたり、体調を崩してしまえば、仕事やアルバイトに行けない日が出てしまうので、その分の収入が減ってしまいます。
通院・治療にもお金がかかってきてしまうので、お金の心配をして通院することを我慢する子たちがいることもあります。お金の悩みから稼げる夜の仕事や犯罪に手を染めてしまう子も少なくありません。
子どもたちの夢と未来を支えていくには、多くの皆様からの現金での支援が必要です。
子どもたちに支援・寄付を考えてくださっている皆さまへ、あなたの寄付・支援が子どもたちの夢や未来を支えます。
<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業と共に施設を出る子どもたちに生活費の支援をしています。
子どもたちを支えるためには皆様からの支援がどうしても必要です。
一人ひとりが寄付をすることで、子どもたちの未来を支えることに繋がります。
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<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
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【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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