児童養護施設で働く職員さんの声
子どもたちが施設を卒園した後の生活について
運営事務局です。
今回のブログでは、児童養護施設で働く職員さんの声を紹介します。
お話を伺う中で、施設を卒園する子どもたちに向けて行なっている支援やアフターケアの現状についてもお聞きしました。
<児童養護施設とは>
様々な理由により、親と一緒に暮らすことができない子どもたちが生活している場所、それが児童養護施設です。
子どもたちの卒園に向けて施設で行なっていること
「自活訓練」
これは、施設の一室を利用し、一人暮らしの体験を行うことです。一人暮らしの体験を行うプログラムです。実際に一室で朝起きて、登校します。ご飯に関しても、施設からお金を用意してもらい、自分で買い物や調理を行います。ある施設では、1ヶ月分のお金を施設が用意し、そのお金から食費や光熱費なども計算をし、支払いまで行う取り組みをしています。
このことを経験しているとしていないとでは、実際に社会に出たときに、
・ご飯の炊き方がわからない
・洗濯の仕方や干し方がわからない
・ゴミの分別、出し方がわからない
・光熱費などの各種支払いが出来ない
などの問題が発生してしまいます。
今回、お話を伺った中では、光熱費の支払いを忘れてしまった例があり、督促状がポストに届いていましたが、普段からポストを確認する習慣がなかったため、
手紙が溜まり、督促状も見ていなかったことで電気が止まってしまったそうです。
子どもたちに起こった問題①
「妊娠・出産」
これは、施設を卒園して進学をした子から、「妊娠をした」と施設職員に連絡が入ったケースです。
しかし、その時には相手の男性とは音信不通となっており、出産後にシングルマザーになりました。
その結果、彼女は学校を中退せざるを得ませんでした。彼女にとって「金銭面」の問題が大きかったとのことです。
出産費用などもかかり、その後の生活費も必要になりました。すぐには働くことができないため、生活保護を申請・受給することになりました。
子どもたちの進路に関する金銭面問題
児童養護施設の子どもたちは、様々な支援制度(奨学金や給付型支援金)が増えてきたこともあり、進学率も少しずつ上がっています。
しかし、進学を決めた子どもたちの中には、学校によって、冬(施設の在園中)に入学金や授業料を納入しなけれなならない場合があります。
奨学金などを申請しても、受給が5月や6月になることが多く、それまでの間はお金がない状態が続きます。貯金が少しでもある子はなんとかやりくりできるかもしれませんが、貯金が全くない子の場合は、経済的に困窮してしまいます。たとえ、お金を借りたとしても、生活が安定するまでは返していくことも難しくなります。
また、新生活スタートするためには揃えなければならない必需品の購入費用もかかります。
進学や就職をする子たちは、オンラインの授業や会議があるので、ノートパソコンも必須です。
そのため、お金の問題から進学自体を諦めてしまう子もいます。
子どもたちの未来を支えていくには
子どもたちの未来を支えていくには、多くの皆様からの現金での支援が必要です。
子どもたちに支援・寄付を考えてくださっている皆さまへ、あなたの寄付・支援が子どもたちの夢や未来を支えます。
いま、子どもたちに必要なものは「現金での支援」です。
一人ひとりが子どもたちに現金での支援をしてくださることで、子どもたちが未来に夢と希望を持つことが出来ます。
子どもたちがつまづいた時に支えることができるのは私たち大人の存在です。
どうか、私たちにお力をお貸しください。
<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業と共に施設を出る子どもたちに生活費の支援をしています。
子どもたちを支えるためには皆様からの支援がどうしても必要です。
一人ひとりが寄付をすることで、子どもたちの未来を支えることに繋がります。
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら
【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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地域のスポンサーを必要としております。