児童養護施設への寄付について
児童養護施設の寄付を考えてくださる皆さま
運営事務局です。
私は約6年間、児童養護施設の職員をしておりました。その勤めていた施設での話です。
非常に多くの方々から「児童養護施設の子どもたちのために」とご寄付をいただいていました。
児童養護施設にご寄付を考えてくださっている皆さまに「寄付を受ける施設職員・子どもたちの声」をご紹介します。
寄付を受ける児童養護施設の声
今の時期(3月、4月)ですと、ランドセルや文房具などの物でのご寄付が多かったです。
施設としてご寄付をいただけることはとても嬉しかったのですが、ランドセルは現在選べる色が多く、子どもたちは6年間使うということもあり、自分で好きな色を選びたいという理由から、施設でその色のランドセルが欲しい子のために保管していることがありました。また、文房具は子どもたちが好きなキャラクターの物や好きな色・デザインを使いたいという声が多いです。
一番多かったのは、「古着・中古の玩具や日用品(タオル・雑貨)」です。
古着に関しては、まだ着ることが出来る比較的新しい物だと嬉しかったのですが、子どもたちは洋服を好きなだけ買えるわけではないので、洋服は新しい物を欲しがることが多く、古着は施設としても需要がなく、廃棄してしまうこともありました。
物品のご寄付に関しては、私が勤めていた施設での話になり、全国にある施設が全て同じ状況ではなく、それぞれ異なる状況にあることをご理解いただきたいです。物品でのご寄付は感謝をしておりますが、施設職員としては、子どもたちのために「現金での支援・寄付」を望んでいる声が多いのです。
「改正児童福祉法の施行・年齢制限の撤廃」
児童養護施設の子どもたちは、基本18歳で施設を卒園(退所)し、就職・進学の道に進み、「自立」をしなければいけなくなり、卒園と同時に一人暮らしの生活が始まります。今までは最長22歳までの年齢制限でしたが、現在は、改正児童福祉法の施行により、18歳の年齢制限が撤廃となりました。
これは、実情に応じた支援を継続し、権利擁護も推進する目的です。虐待を受けるなどして児童養護施設に入って高校卒業などに合わせて施設を退所した「ケアリーバー」は、頼れる大人が追わず孤立に陥ってしまうケースが多く、虐待を経験したことによる心身の不調などから、学校中退や仕事が続けることが出来ないことも大きな課題になっています。4月以降は個々の状況や本人の意向を踏まえ、年齢にかかわらず自治体が適切だと判断する時期まで支援が受けられる仕組みです。
※ケアリーバー =虐待や貧困、親との死別で児童相談所に保護され、児童養護施設や里親の家庭などで育った社会的養護の経験者。保護(ケア)を離れた人(リーバー)を意味します。
なぜ、現金での支援が必要なのか
先程、改正児童福祉法改正の話題で触れましたが、施設を出たあとは、子どもたちは「自立」を求められ、自分で生計を立てて生きていかなければいけない状況下に置かれます。子どもたちが新生活を迎えるにあたり、用意しなければいけないものがたくさんあります。アパートを借りるには、家賃(敷金・礼金)や家具・食料品・日用品などお金がかかってきてしまいます。施設にいる間にアルバイトをして貯金することも出来ますが、全員がアルバイト出来るというわけでもなく、貯金が出来たとしても、必要な物を揃えるのに使い、ほとんど手元に残らないことの方が多いのです。
進学した子たちは、学費等は奨学金や給付型支援制度の活用で賄うこともありますが、生活費全般はアルバイトを毎日のようにしながら、生きていかなければなりません。学校とアルバイトの両立が苦しくなり、周りに頼れる大人がいない状況が子どもたちが抱える大きな壁となっており、夢のために進学した学校も辞めてしまうことになってしまいます。
「子どもたちに必要な支援は、施設を出た後なのです。」
<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業と共に施設を出る子どもたちに生活費の支援をしています。
子どもたちを支えるためには皆様からの支援が必要です。
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら
【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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地域のスポンサーを必要としております。