児童養護施設で暮らす子どもたちの背景②
児童養護施設について知ってほしい
運営事務局です。
7月に入り、今年も早いもので半分が過ぎました。社会に出た子どもたちも月日が経つ早さを感じていることでしょう。
今日は、先日投稿したブログ(5/31)の児童養護施設についてのお話の続きをお届けします。
まだご覧になっていない方は、下記のリンクからご覧ください。
https://leavehome.org/kifuinfo/17453/
「児童養護施設のことをまず知ってほしい」
「児童養護施設に寄付をしてみたい」と寄付を考えてくださっている方が増えている中で、寄付をしてくださった方からのお話をお伺いした際に、
「施設のことは、テレビドラマやドキュメンタリーで見た」「漫画の主人公が児童養護施設出身だった」「家の近所に児童養護施設がある」など、寄付を考えてくださったきっかけを聞かせていただきました。その中で、「でも、詳しくはわからない、知らないことの方が多い」という声も多いのです。
また、「施設のことは知らないけれど、とりあえず寄付しようと思った」と寄付を考えてくださる方もいらっしゃいます。
私たちは、児童養護施設の子どもたちに継続して寄付を届けて参りたいと思っております。
児童養護施設を卒園する子どもたちの未来のためには、多くの方からの継続的なご寄付が必要です。
そのためには、多くの方々に児童養護施設の現状と子どもたちの「今」を知っていただきたいです。
「児童養護施設でどんな生活をしているの?」
児童養護施設は、その規模により「大舎制」「中舎制」「小舎制」に分かれています。近年、厚生労働省では、より家庭的な環境での養育が実現するよう「施設の小規模化」を推進しており、施設支援の下、一般住宅を利用して家庭的養育を行う「グループホーム」のニーズも高まっていますが、子どもたちの健やかな成長のために、状況に応じて最適な養育環境を提供することが大切です。
「大舎制(たいしゃせい)」
大舎制とは、20人以上、多いところでは100人以上の子どもたちが、一つの大きな建物内で集団生活をする施設のことです。
人数が多いので、一つの部屋を数人で使います。食事は施設にある食堂で一緒に取ることが多いです。
「中舎制(ちゅうしゃせい)」
中舎制とは、13人から19人の子どもが生活する施設です。施設の建物内を区切りながら、小さな集団生活の場を作り、それぞれの場所に浴室や居間や居室など必要な設備を設けています。また家庭的な雰囲気の中で豊かな生活体験をしていけるように様々な工夫がされています。
「小舎制(しょうしゃせい)」
小舎制とは、12人以下の子どもが生活する施設のことです。施設の敷地内に独立した家屋があるタイプや、施設の建物内をより小さなグループ単位に区切るユニット制などのタイプがあります。生活の単位を小さくすることで、より家庭的な雰囲気の中で過ごすことができます。小舎制では子どもたちの個室が用意されているところも多いです。
次回のブログでは、子どもたちの一日の過ごし方について紹介します。
「子どもたちが施設を出た後の壁とは」
児童養護施設で生活している子どもたちは、辛い体験をしてきています。
児童養護施設を卒園(退所)したあとは、ほとんどの子が親を頼ることが出来ません。
4月からは1人暮らしを始める子が多く、進学や就職の道に進んだ子どもたちは、自分で生計を立て、身の回りのこともすべて自分で行わなければなりません。
病気や怪我をした時や何か困ったことがあったときに巣立った施設に連絡ができたとしても、施設職員が24時間すぐに対応できるわけではありません。
また、困ったときにSOSを出せる子もいれば、出せない子もいます。SOSを出せない理由として、「施設の先生に迷惑をかけたくない」「知っている職員が退職しているから、相談できる人がいない」などがあります。そのため、子どもたちは孤独を感じ、悩みを一人抱えてしまうことがあります。虐待の辛い経験からくるトラウマによって、頑張りたい気持ちがあってもつまづいてしまうことがあります。その際に、子どもたちを支える大人の存在や、支援制度が充実していると、やり直すための選択肢が広がります。
今、子どもたちにとって必要なものは「現金での支援」です。
子どもたちの未来を支えていくには、多くの皆様からの支援が必要です。
<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業して施設を出る子どもたちに生活費の支援を行っています。
一人ひとりが寄付が、子どもたちの未来や夢を叶える選択肢を増やしていきます。
児童養護施設への理解を深め、子どもたちの現状を多くの方々に知っていただくことが、彼らを支える力となります。
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら
【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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地域のスポンサーを必要としております。