児童養護施設の職員さんから聞いたエピソード④
児童養護施設のことをたくさんの方に知ってほしい
運営事務局です。
先日のブログでは、児童養護施設の現場で働く職員さんから聞いたエピソードを紹介しました。
私たちは、児童養護施設のことや生活している子どもたちのことをもっと多くの方々に知ってほしいと思っております。
ブログを通して、児童養護施設の現状を知っていただけることで、子どもたちを支える大人の輪が広がることに繋がります。
今までに紹介したエピソードを、まだご覧いただけていない方は、ぜひご覧ください!
第一弾のエピソードはこちら
第二弾のエピソードはこちら
第三弾のエピソードはこちら
本日のブログは、前回に引き続き、児童養護施設で働く職員の方から聞いた子どもたちとのエピソードの第四弾です。
紹介するエピソードは、児童養護施設の子どもたちの学校行事について、エピソードを交えて紹介します。
(紹介するエピソードの内容は子どもを特定できないように名前表記や年齢を変えています。)
児童養護施設で働く職員さんから聞いた子どもたちとのエピソード
児童養護施設で生活する子どもたちは、それぞれさまざまな理由を抱えています。
主な理由としては「親からの虐待」が挙げられますが、他にもネグレクト(育児放棄)、両親の病気や事故による死別など、さまざまな事情が存在します。
児童虐待によって辛い経験をしてきた子どもたちが多くいます。こうした子どもたちは、辛い体験だけでなく住む環境も変わり、児童養護施設で生活を始めますが、「言葉にできない不安」を抱えています。また、虐待による体験から大人への不信感を持ち、大人を信じられない子もいます。
学校行事の一つ「入学式」
私が担当していたAくんが児童養護施設に来たのは3月のことでした。Aくんは、新1年生として施設の学区にある小学校に通うことが決まりました。
しかし、突然生活環境が変わり、不安でいっぱいのAくん。施設の生活にもまだ慣れておらず、職員や他の子どもたちとの関係性もこれからという状況で、新しい学校生活が始まることにAくんはとても戸惑っていました。Aくんのように急に環境が変わった子どもたちにとって、新しい生活は「不安」の二文字では言い表せないほどの重圧を感じるものだと思います。
入学式の日、Aくんと同じクラスの子どもたちは、両親や祖父母に見守られて式に参加していました。一方で、Aくんにはそうした家族がいません。そのことに寂しさを感じ、「どうして自分だけみんなと違うんだろう」と思い悩む子どもたちも少なくありません。中には、「僕が悪い子だからこうなったんだ」と、自分を責めてしまう子もいます。
Aくんが児童養護施設に入所した理由は、両親からの身体的虐待でした。叩かれたり蹴られたりといった辛い経験をしてきたにもかかわらず、Aくんは施設の職員に、「僕が良い子になれば、家に早く帰れるかな。僕、ママとパパ大好きなの」と、よく話していました。
入学式の前日、職員はAくんにこう伝えました。「明日の入学式は、ママとパパは来れなくなっちゃったけど、代わりに職員たちで見に行くからね。写真もいっぱい撮って、ママとパパにいつでも見せてあげられるようにしようね」。Aくんの気持ちに寄り添いながら、一緒に特別な日を迎えられるよう努めました。
そして迎えた入学式当日。Aくんは笑顔で友達と一緒に入場しました。職員はたくさん写真を撮り、式が終わった後には施設でAくんのお祝いをしました。
Aくんは、「一緒に写真撮ってくれてありがとう」と嬉しそうに職員に伝えました。それに対して職員は、「これから小学校でのお勉強一緒に頑張ろうね」と声をかけました。
子どもたちのこれから未来を支えていくには
児童養護施設で暮らしている子どもたちは、施設を卒園(退所)したあとは、親のことを頼ることは、ほとんどできません。
18歳で施設を出たあとは、進学した子も就職した子も自分1人の力で生きていかなければいけない環境に置かれます。
子どもたちの夢と未来を支えていくには、多くの皆様からの現金での支援が必要です。
子どもたちに支援・寄付を考えてくださっている皆さまへ、あなたの寄付・支援が子どもたちの夢や未来を支えます。
<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業と共に施設を出る子どもたちに生活費の支援をしています。
子どもたちを支えるためには皆様からの支援がどうしても必要です。
一人ひとりが寄付をすることで、子どもたちの未来を支えることに繋がります。
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
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【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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地域のスポンサーを必要としております。