この春卒園する子どもたちが抱える不安な思い
この春卒園する子どもたちが抱える不安な思いとは
運営事務局です。
早いもので12月も半分が過ぎ、今年も残るところ、あと約半年となりました。
児童養護施設を卒園予定の子どもたちが、施設を卒園し、社会に巣立つまでは、約3ヶ月となりました。
早い子では、3月上旬の高校の卒業式が終わると、施設を巣立ち、新生活が始まります。
本日のブログは「施設を卒園する子どもたちが抱える不安な思いについて」をお伝えします。
「施設を巣立つ子どもたちの自立のための準備について」のブログをまだご覧いただけていない方は、こちら
児童養護施設を卒園した後の生活に向けて
私が勤めていた児童養護施設では、12月の年末からは卒園予定の子と4月からの新生活に向けて、本格的に準備を進める時期となります。前回のブログでは、新生活を迎えるにあたっての家事全般に慣れるために行なっていたことをお伝えしました。
今回は、新生活を迎えた子たちが実際に困ったことをエピソードを交えながら紹介していきます。
※紹介するエピソードは、個人が特定されないように名前表記や年齢等を一部変えて掲載しています。
新生活を迎えた子たちが実際に困った出来事
お給料をもらった直後にお金をほとんど使い切ってしまうことがあります。今までに大きな金額を手にしたことがないことから、
欲しいものを買ってしまったり、スマホゲームに課金してしまったケースが実際にあります。その結果、家賃や光熱費の支払いが出来なくなってしまうことがあります。その他には、お金を使ってしまったことから、風邪などの病気に罹ってしまった時に、お金がないので、通院が出来ない、薬を買うことも出来ないため、症状が悪化してしまったことも実際にありました。
私が当時担当していた子(Aさん)が、卒園して約半年ほど経った頃、様子を伺うためにアパートに行ったところ、家賃や光熱費等の支払いが遅れてしまっており、支払いに困っていました。Aさんは「施設に連絡したら絶対怒られると思ったから連絡しなかった。友達にお金借りようと思っていた」と打ち明けてくれました。
ほとんどの子たちが高校卒業と同時に施設を巣立ち、一人暮らしの生活が始まります。施設にいる間に、一人暮らしに慣れるための家事の練習等は行なっていますが、実際に暮らし始めると、練習通りにはいかないことがあります。これは、大人でも仕事などで疲れている時に、ご飯の支度が大変で、スーパーで惣菜を買ったり、外食することもあると思います。これが、毎日続くと、1日の食費も数千円になり、1ヶ月で換算すると、数万円になってしまうことがあります。
児童養護施設の現場では、卒園後の子どもたちの支援(アフターケア)が課題になっています。児童養護施設では、毎年約2千人の子どもたちが社会に巣立っていきます。施設のある地域では、上京する子や施設のある場所から遠いところに住む子も少なくありません。そうなると、災害や怪我、病気など、困ったことが起きた際に、施設職員がすぐに行くことが容易ではなくなってしまうのです。

<税制優遇・税額控除について>
令和7年4月1日より内閣府公認の公益財団法人となり、同年8月13日に内閣府より税額控除に関する承認をいただけましたことをご報告いたします。
本証明に関する有効期間は以下の通りです。
令和7年8月13日から令和12年8月12日まで
税制優遇は、個人様・法人様ともに申請を行なっていただけます。
税制優遇・税額控除についての詳細は、こちら
<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業して施設を出る子どもたちに生活費の支援を行っています。
一人ひとりの寄付が、子どもたちの未来や夢を叶える選択肢を増やしていきます。
そして児童養護施設への理解を深め、子どもたちの現状を多くの方々に知っていただくことです。
今年度のご寄付の受付締切は、2026年2月20日(金)までとなっております。
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>

<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>

オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
▶︎WEBページはこちら
【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ

お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル

日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら

【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
▶︎WEBページはこちら
【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
▶︎WEBページはこちら
【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
▶︎WEBページはこちら





















































































































































































