施設卒園者(ユース)の体験談 生の声 Vol.5
全国児童養護施設総合寄付サイトの活動を理解していただくために、児童養護施設を卒園した若者にアンケート&インタビューした内容をご紹介させていただきます。プライバシー保護のため施設名や名前は記載しておりません。本人に許可を得た上で掲載をさせていただいております。
※以下のインタビュー内容は過去に行ったものとなります。
児童養護施設卒園者 ワンピースが大好きなK君 (男性)
幼稚園の頃から母ちゃんと一緒に、母の実家に住むことになりました。半年ぐらいしてからかな、母ちゃんがばあちゃんと喧嘩をして家を出て行ってしまいました。その時は今でも覚えているけど、毎日、玄関で母ちゃんの帰りを待っていました。それから小学5年生になった頃、ばあちゃんが体調を崩し入院をしてしまいました。それからじいちゃんとの2人生活でした。じいちゃんも持病を持っていたので、ばあちゃんの後を追うかのように体調を崩し入院してしまいました。2人がいなくなった俺はどちらかが退院するまで施設で生活をすることになりました。たしか小学5年生の冬でした。その後、色々な理由があり家に帰ることができませんでした。母ちゃんとは連絡が取れるのですが、「仕事で忙しいからまたね」と電話を切られることが多かったです。今思うと、子育てをせずに朝から夜中まで本当に仕事かな、何してんだよとムカつきます。施設での生活は本当に嫌でした。ルールが沢山あり生活していて窮屈でした。唯一の楽しみがワンピースのグッズを集めることとゲームをすることでした。高校に進むにつれて卒園後の進路を考えましたが何もやりたいことがないので、職員が探した仕事先に就職をしました。ひたすら仕分けをする単純作業です。もう飽き飽きして他の就職を考えています。今は自分自身の人生を振り返る時間が増え、なんだか切なくなる毎日ですが、同じ釜の飯を食った親友だったり、施設の職員がいるので少しは気が紛れます。これからは、やりたくない仕事をやっててもしょうがないし、ただお金がないと始まらないので、このまま仕事を続け、夢のある保育士の資格を取ろうかなと思ってます。
[全国児童養護施設総合寄付サイトについて一言]
卒園する奴らは大変だから、もっとお金を集めてほしいです。
[全国児童養護施設総合寄付サイトで寄付して下さっている方々へ一言]
これからも支えてください。
児童養護施設卒園者 剣道の達人M君 (男性)
施設に入ったのは幼稚園の時でした。母親に「少しの間だけここで生活してね。必ず迎えに来るから」と言われた記憶が残っています。最初の頃は面会に来てくれて、お菓子や内緒で玩具をくれました。小学校に上がり面会がぱったりなくなりました。職員にいつ来るのか尋ねるけど、連絡が取れないというので、本当かどうか自分でも連絡をしました。コール音はなるけど電話に出ませんでした。1日に5~6回ほど連絡した時もありましたが電話に出ませんでした。母親を信じたい気持ちと裏切られた気持ちが葛藤しました。月日が経ち、高校生になった頃でした。突然、母親から施設に連絡があり面会の申し出があったと職員に言われました。会いたい気持ちと会いたくない気持ちで悩みましたが、会うことにしました。10年ぶりの母との再会でした。施設の面会室に行く前に、担当職員から「お母さんと一緒に知らない男性も同席しているんだけど、面会しなくてもいいよ。どうする?」と聞かれたんだけど、知りたい気持ちが高まり会うことにしました。母親から再婚したから、彼を紹介したいと思って来たと告げられました。一瞬殴りたい気持ちをグッとこらえ、「そうなんだ。良かったじゃん」と微笑んでやりました。それからこの男も一緒に飯を食いに行くことになりました。男がトイレで席を立った時に母親に「俺ってこの先どうしたらいいの?一緒に暮らせるの?」と聞きました。母親は無言で黙ってしまいました。これがどういう意味なのかはわかりました。その後、母からの連絡が途絶えました。俺自身人生を歩もうと思い、働きながら大学に行くことを決めました。また大好きな剣道も大学のサークルで続けてます。母親は憎いけど、幸せだったらいいかなと思えるようになりました。いつかまた食事に行ければ良いなと思います。
[全国児童養護施設総合寄付サイトについて一言]
卒園した後のサポートをもっと充実させてほしいです。
[全国児童養護施設総合寄付サイトで寄付して下さっている方々へ一言]
ありがとうございます。
施設を卒園する子ども達への寄付が足りていないのが現状です。
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オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
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【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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地域のスポンサーを必要としております。