4月から不妊治療の保険適応が始まり、高額な医療費から治療を行うことができなかった方にとっては吉報であることは間違いないと思います。
反面、望まぬ妊娠から、赤ちゃんの遺棄や虐待などのニュースが多く報道されています。報道されていない事件も多くあるので、大切な命が奪われ続けている現状に怒りと悲しみで胸が締め付けられる思いです。
話は少し変わりますが
「特別養子縁組」という言葉はご存知でしょうか?
知っている方も多いと思いますが、普通の養子縁組との違いを簡単に書いていこうと思います。
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普通養子縁組 |
特別養子縁組 |
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実親との関係 |
継続する |
関係がなくなる |
縁組の要件 |
養親:成人以上なら独身でも可 |
養親:独身不可で婚姻している夫婦 |
実親の同意 |
養子が15歳未満で、 |
原則として必要になる |
戸籍の表記 |
養子、養女 |
長男、長女等 |
離縁 |
当事者の合意によりいつでも可能 |
原則として離縁を行うことができない |
縁組の申立て |
養親となる者の居住地を管轄する |
養親となる者の居住地を管轄する家庭裁判所で特別養子縁組の申立てを行う |
ざっと見ても、上記のような違いがありますが、さまざまな事情により、生みの親が育てることができない子どもたちがいて、その子どもを家族として家庭に迎え、自分の子どもとして育てる制度を「特別養子縁組制度」といいます。子どもが生涯にわたり、安定した家庭生活を送るための制度です。
日本では社会的養護下の子ども達は施設で暮らしている割合が多いのですが、外国では反対に特別養子縁組になる割合が多いです。それは文化や制度など様々な要因があるからだと思います(血縁へのこだわり、国の対応の問題、実親の親権の強さ・・などなど)
特別養子縁組をして良かったという声も聞きます。反面、養育してくれなくても親権を放棄しなかったことが良かったと言う子もいます。どちらが絶対の正解ではないですが、夫婦だって元は他人です。血がつながっていなくても家族になれることをまずは知って欲しいと思います。
ただ、どちらにしても一番は子どもの為の制度であることを理解することが大切だと思います。
子どもは先を見通して物事を考えることは大人ほどできません。「その時は良いと思った」ということは当たり前に起きます。子どもの意見を無視せず、一緒に幸せになってく為に、子どもに寄り添った継続的な関わりが必要だということも知って欲しいと思います。
日本児童養護施設財団では、子ども達の支援活動を行なっています。子ども一人ひとりの努力だけではどうにもならないことがあります。社会全体で子ども達を支えるために、多くの方のご支援をお願いいたします。
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日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』、『応援メッセージ』、『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
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2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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