児童養護施設で暮らす子どもたちの1日とは
児童養護施設について知ってほしい
運営事務局です。
本日は、児童養護施設で暮らす子どもたちの1日の過ごし方についてお伝えします。
先日のブログでは、寄付をしてくださっている方々の声を紹介しました。寄付のきっかけとして「テレビで観た」や「家の近所に児童養護施設がある」などが挙げられました。
子どもたちには、継続的な現金での寄付が必要です。寄付が途絶えてしまうと、現在施設で生活している子どもたちが卒園する際の支援が困難になってしまいます。私たちが子どもたちに継続して寄付を届けるためには、より多くの方々に児童養護施設のことを知っていただくことが重要だと考えております。
「児童養護施設の子どもたちの1日の過ごし方」
児童養護施設は、1つのグループ(生活単位)で数人の子どもたちと担当職員(約3〜4名が多い)が365日一緒に暮らしています。施設職員は交代制で勤務をしており、夜は1人の職員が宿直を担当します。
■平日の過ごし方
部活動がある子どもたちは朝練があるため、自分で起きたり職員に起こしてもらって身支度を済ませ、朝食を食べてから登校します。幼児で幼稚園に通う子どもたちは、幼稚園に行きます。子どもたちは学校が終わると、小学生は職員と一緒に宿題を行います。宿題の後は、施設の敷地内で遊んだり、近くの公園に遊びに行ったり、習い事に行くなどして過ごしています。夜は、順番に入浴を済ませ、幼児や低学年の子たちは職員と一緒に入浴をします。食事については、施設によって異なりますが、調理師が調理したものが毎食出る場合もあれば、担当職員が買い物や調理を行い、子どもたちと一緒に食事をする施設もあります。食事の後は自由時間となり、子どもたちはテレビを見たり、本を読むなどそれぞれが自由に過ごします。夜は、幼児や小学生は職員が絵本を読んだり話をしたりして入眠します。中高生は、小学生たちが寝た後に職員と一緒に過ごします。中学生は高校受験、高校生は施設卒園後の進路など、大切な時期を迎えているため、夜遅くまで話し合うこともあります。

食事や入浴の時間も子どもたちとの大切なコミュニケーションの時間となっており、「今日は学校でどんなことがあったの?」など子どもたちとの会話が弾みます。職員との会話の中で、子どもたちが施設に入る前に体験してきたつらい出来事を話してくれることもあります。
■休日の過ごし方
休日は、部活動や習い事(野球やサッカーなど)がある子どもたちは、職員が送り迎えを行います。習い事がない子どもたちは、職員や施設の子どもたちと一緒に敷地内や公園で過ごすことが多いです。施設内の行事として、子どもたちと外出・外食をすることもあります。
上記の子どもたちの過ごし方をご覧いただいていかがでしょうか。イメージしていた施設の暮らし方とは異なり、一般家庭とほぼ変わらない暮らしと感じた方もいらっしゃると思います。最近では、児童養護施設では家庭に近い形で支援を行う家庭的養護が増えてきています。
上記で紹介した子どもたちの1日の過ごし方は、私が勤めていた施設の過ごし方になるので、全国にある施設が全て同じというわけではないことをご理解ください。
「子どもたちが施設を出たあとの生活とは」
児童養護施設は、児童福祉法が施行されたことにより、原則18歳(最長22歳)となっていた年齢制限が撤廃されました。しかし、年齢制限が撤廃されたからといって、全員がずっと施設で生活できるわけではありません。児童相談所の一時保護所には定員を超えた子どもたちが保護をされています。児童養護施設では、一時保護所の子どもたちを受け入れて支援をしていく必要があるので、高校卒業と同時の18歳で施設を出る子は多いのです。18歳以降の生活については、児童本人の希望や施設や関係機関の判断で措置延長(18歳以降の支援)を決めます。
4月からは1人暮らしを始める子が多く、進学や就職の道に進んだ子どもたちは、自分で生計を立て、身の回りのこともすべて自分で行わなければなりません。
2022年4月に成人年齢が20歳から18歳に引き下げられました。しかし、18歳=成人 と、されることで、もう大人だからと判断されがちです。成人年齢と自立年齢は直結はしていないのです。
児童養護施設の子どもたちは、高校卒業と同時に施設を卒園し、一人暮らしの生活を始めることになります。自分一人で生きていかなければいけない環境に置かれる子どもたち。一般家庭で過ごした子どもたちにとっても、「高校卒業と同時に自立をする」ということはなかなか難しい課題です。

次回のブログでは、施設を出た後の子どもたちの生活について・社会に出た子のエピソードを紹介します。
<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業して施設を出る子どもたちに生活費の支援を行っています。
一人ひとりが寄付が、子どもたちの未来や夢を叶える選択肢を増やしていきます。
児童養護施設への理解を深め、子どもたちの現状を多くの方々に知っていただくことが、彼らを支える力となります。
今、子どもたちにとって必要なものは「現金での支援」です。
子どもたちの未来を支えていくには、多くの皆様からの支援が必要です。
<日本児童養護施設財団からのお願い>
公益財団法人 日本児童養護施設財団は、児童養護施設で暮らす子どもたちが安心して未来へ歩めるよう、寄付や企業・地域の皆さまとともに支援活動を行っています。子どもたちの笑顔と未来を守るため、活動へのご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。
<ご寄付を検討されている方はこちらをクリック>
【寄付】全国児童養護施設 総合寄付サイト(卒園生助成)
全国児童養護施設総合寄付サイトは、全国の児童養護施設や、卒園・退所後の子どもたちを支えるための寄付サイトです。お寄せいただいた寄付は、家賃や生活費など、子どもたちが社会で自立して暮らしていくための支援に役立てられます。
現場の声をもとに、子どもたちに本当に必要な支援を届けています。
【寄付】あしながサンタ
児童養護施設で暮らす子どもたちへクリスマスプレゼントを届ける寄付プロジェクトです。
全国から寄せられたご寄付をもとに、施設の子どもたち一人ひとりへクリスマスプレゼント代を助成し、思い出に残るクリスマスを応援しています。
オレンジの羽事業
◯オレンジの羽根募金
児童養護施設への理解を広げ、子どもたちを応援する全国啓発・募金活動です。
街頭募金や企業・学校との連携を通じて、社会的養護の現状を伝えながら、子どもたちへの継続的な支援の輪を広げています。
◯奨学金事業
児童養護施設で暮らす子どもたちの「学びたい」という想いを、寄付によって支える奨学金事業です。返済不要の奨学金を通して、進学をあきらめることなく、子どもたちが自分の夢や未来に向かって一歩を踏み出せるよう応援しています。
◯卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは、児童養護施設の子どもたちや卒園生の就職を応援する求人サイトです。
子どもたちの背景に理解のある企業の求人を掲載し、自分に合った仕事との出会いを支えています。
求人掲載は無料。掲載を希望する企業も募集しています。(事前審査あり)
◯【開催中】日本子ども未来展
日本子ども未来展は、児童養護施設で暮らす子どもたちの作品を通して、一人ひとりの思いや感性を発信する取り組みです。全国の児童養護施設から寄せられた作品には、子どもたちの夢や希望、自由な発想が込められています。
入館は無料です。心に残った作品がございましたら、「お気持ちの入館料」で応援いただけます。
皆さまからのお気持ちは、子どもたちの未来を支える力につながります。
◯【FM 世田谷】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレントの「はなわ」さんと女優の「岩崎ひろみ」さんがパーソナリティを務めたラジオ番組です。
子どもたちの「ワクワク」をもっと大きく膨らませることをテーマに、子育ての話題などを楽しくお届けしていました。
※現在、放送は終了していますが、過去の放送をアーカイブでお楽しみいただけます。
YouTube(広報事業)
日本児童養護施設財団の公式YouTubeチャンネルでは、全国の児童養護施設への訪問や施設長インタビュー、子どもたちからのメッセージ、財団の活動紹介など、さまざまな動画を公開しています。文章や写真だけでは伝えきれない、児童養護施設の現場の声や財団の取り組みをぜひご覧ください。





































































































































































