退所後の不安と悩み 

2018年02月06日
児童養護施設

退所後の不安と悩み 

退所後の不安と悩み 

改めて、児童養護施設を退所した人へのインタビュー調査報告書(全国社会福祉協議会)を読ませていただきました。

 

直面する障壁とそれへの対応

私たち職員は、施設を卒園した子ども達から仕事をする中で、人間関係やコミュニケーションが難しいという声をよく耳にします。改めて退所した人へのインタビュー報告書を読み返すと、所々に孤独感を思わせる表現が垣間見れます。また仕事を続けること、コミュニケーションの難しさ、さらに仕事を辞めたあと、次を探すことの難しさ、社会生活において何が自分に求められるか、その気づきとしんどさも読み取れると思います。

 

児童養護施設を退所した人の実際の声

※退所した人へのインタビュー調査(全国社会福祉協議会)報告書をご参照

 

A君(男性)

働くことは、最初はしんどかった。働いて家賃を払ったりするのはしんどい。

Aちゃん(女性)

もともとの性質もあるが、人が苦手で、人のことをよく思えない。感じよく対応することができない。仲よくしようとしてもできない。お昼を一緒 に食べる人はいるが、すさんでいるような状態がずっと続いている。「自分自身が変わらないと、この先めんどうくさい」と思うが、方法がわからないからそのままになっている。

A君(男性)

仕事中にいらいらしたときに、どこかにあたる。たとえば、仕事の作業で 大きい音をだすこともある。相手に向かっていくのは苦手で、すぐ涙がで てしまう。弱い。けんかになりそうになると、自分が弱いとわかってしまう。でも、どこかで強くなりたいと思っている。誰かにあたってしまう。

A君(男性)

奨学金をもらいながら大学に通い、朝2時に起きて仕事をして、6時ごろ 終わって朝ごはんを食べて、1限がないときは寝て、あるときは9時から 授業だった。ハードだったが、やらないと生活できないから続いた。「やめたら自分は生活できなくなる、住むところも食べ物もなくなる。やめることはできない。仕事はつらいけれど、やめたらもっときつい。自分でやるしかない」と思った。

A君(男性)

大学時代からデパス(注:おだやかな鎮静剤)を飲んで、社会適応に苦しんできた。職場にはこのことについて知っている人と知らない人とがいる。2 週間に1度病院に行くために、月曜から金曜まで定時の仕事というのができないことも悩みである。主な相談相手はカウンセリングの先生。

Aちゃん(女性)

基本的に「誰かに相談する」という考えがないため、全部自分で解決しようとしてしんどいときもあった。相談の仕方がわからないので相談しないのだが、相手からみると「相談してくれない」「いってくれればよかった のに」ととられてしまい、相手が傷つくケースもある。そのことでまわり が傷ついているようすをみると、自分に欠点があるように思う。

A君(男性)

お世話になっている人からも、「人になつきにくい奴だ」といわれたことが ある。信頼しているし大好きな先輩であっても、どのように甘えればよいかわからない。相手からも、自分はそのようにみえるのだろうか。

A君(男性)

拒絶されるのが怖いから頼めず、相談せず自分でやろうとし、失敗する。 まわりの人は「相談してくれれば失敗しなくてすんだのに」というが、次もやはり自分でやろうとする。悪いときはこのサイクルにはまってしまうこともある。

 

施設を退所した子ども達にとっての社会とはどんなものなのか。個人的な見解ですが、苦痛を頑張って耐えているように感じられます。

講演会で登壇し、退所後の生活についてお話しする機会がございます。その際にこんなご意見を頂戴いたしました。

「社会に出て苦しいなんて当たり前だ!社会とはそんなもの。みんな耐えながら生活しているんだ。」と、講演会後、そのお方とお話をしてみると、想像を絶する大変な幼少期を過ごされていたそうです。でも自分自身で乗り越え、道を見つけたそうです。そして今は会社を経営しているそうです。(一例)

とても素晴らしいと感じましたし、尊敬に値します。

 

ですが、みんながみんなそのお方みたいに自分で道を見つけることができません。

その子のルーツはその子だけしか知り得ないのです。

自分自身と照らし合わせることが、相手にとって負担を負わせてしまうこともあるのです。

だからこそ私たち(スタッフ)は養育感ではなく、ワクワクできる未来感を大切にしております。

苦痛でしかない社会を耐えるより、本当にやりたいことができる社会だったら社会の見え方が変わるのではないでしょうか。

こうした問題を解決できる仕組みがあればいいよね!ではなく、仕組みがある!にしなくてはなりません。

動けば変わる!このような問題をできるようにテクノロジーを活用していけたらと考えております。

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