施設を出た後の子どもたちのエピソード②
児童養護施設の子どもたちの今
運営事務局です。
今回のブログでは、児童養護施設を卒園した後の子どもたちの生活について、Bさんのエピソードを紹介します。
Bさん(エピソード掲載許可をいただいています。)
児童養護施設での生活は、小学校3年生から高校3年生までの約9年間でした。(両親からの身体的虐待によるもの)
高校3年生の進路を決める時期に、進学したいという思いもありましたが、金銭面の問題で難しく、就職の道を選択しました。
就職の道に進んだBさんが最初に感じたこと
施設で生活している間、Bさんは高校生活の3年間、アルバイトを頑張っていました。平日は学校が終わった後、土日もほぼアルバイトに行く生活をしていました。施設を卒園する時には、100万円の貯金がありました。
<Bさんが新生活に向けてお金がかかったもの>
・スーツ(仕事で必要)
・ノートパソコン(リモート作業やオンライン会議に必要)
・家具一式(譲ってもらう家具もあったが、購入するものが多い)
・食材、食器類、日用品など
・アパートの契約金(敷金・家賃1ヶ月分)
Bさんは100万円近い貯金をすることができましたが、新生活の準備に費用がかかり、ほとんど手元に残らない状態でした。
「せっかく3年間、ほしいものも我慢して毎日のようにアルバイトを頑張ったのに、あっという間にお金がなくなってしまった」とBさんは施設の職員に話をしていました。
一人暮らしを実際にしてみて感じた大変さ
Bさんは一人暮らしを始める前、自由な時間が増えるので嬉しいと思っていました。
しかし、一人暮らしが始まって最初に感じた大変なことは「食事面」でした。施設で生活をしている間は用意されたご飯がありましたが、一人暮らしではすべて自分で行わなければなりません。
Bさんは毎日仕事から帰ってくるのが19時になり、帰宅してから夕飯の支度をするのが大変だと感じていました。コンビニ弁当やスーパーのお惣菜を毎日買うと、お金がかかるだけでなく、栄養バランスも悪くなってしまいます。
仕事が休みの時には高校時代の友人と遊びに行くこともありましたが、貯金がほとんど残っていなかったため、お金がなくて友人からの誘いを断ることもありました。また、お金に困った時には食事を抜いて1日1食にすることもありました。体調を崩しても病院に行くお金がかかると思い、我慢をしたこともあったそうです。大学に進学した友人のアパートを訪れた時、友人が親からの仕送りで食べ物やお金を毎月もらっていることを聞き、自分との境遇の違いに悩んだそうです。
「何のために仕事をしているのかわからなくなることがあった」と施設で担当だった職員に連絡をして、悩んでいる思いを話したそうです。
「お金があれば進学がしたかった。」と抱えている思いを話をしてくれたBさんです。
子どもたちの未来を支えていくには
いま、子どもたちに必要なものは「現金での支援」です。
Bさんのようにお金を節約するために1日1食にしたり、食事を抜く子もいます。また、お金の問題から夢を諦めてしまう子もいます。
自分と友人との境遇の違いから、孤独を感じる子も少なくありません。
子どもたちの夢と未来を支えていくには、多くの皆様からの現金での支援が必要です。
子どもたちに支援・寄付を考えてくださっている皆さまへ、あなたの寄付・支援が子どもたちの夢や未来を支えます。
<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業と共に施設を出る子どもたちに生活費の支援をしています。
子どもたちを支えるためには皆様からの支援がどうしても必要です。
一人ひとりが寄付をすることで、子どもたちの未来を支えることに繋がります。
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら
【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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地域のスポンサーを必要としております。