児童養護施設での生活が始まる子どもたちの気持ちとは
児童養護施設のことをたくさんの方に知ってほしい
運営事務局です。
本日のブログでは、児童養護施設で生活することが決まり、児童相談所から施設に来て、
施設での生活が始まる日の子どもたちのエピソードを紹介します。
(紹介するエピソードの内容は子どもを特定できないように名前表記や年齢を変えています。)
私たちは、児童養護施設のことや生活している子どもたちのことをもっと多くの方々に知ってほしいと思っております。
このブログを通して児童養護施設の現状を知ってもらえることが、子どもたちを支える大人の輪が広がることに繋がります。
児童虐待の現状
全国には約610ヶ所の児童養護施設があり、約25,000人の子どもたちが生活をしています。
令和4年度に、全国232ヶ所ある児童相談所が対応した児童虐待相談数は、214,843件という報告があり、年々増加をしています。
これは、児童虐待に関するニュースが増え、虐待相談や通告が増えているのも要因の一つと言われています。
引用元:「子ども家庭庁:令和4年度児童虐待相談対応件数」
児童養護施設での生活が始まる子どもたちの姿とは
紹介するのは、小学3年生のAくんのエピソードです。
Aくんは、シングルマザーの家庭で、母の精神疾患が原因で子育てが困難とされ、児童相談所に一時保護をされる事になりました。
Aくんは、母から手を挙げられたこともありましたが、母への思いは強く、「早く会いたい」「家に帰りたい」と児童相談所では担当の職員さんに気持ちを話していたとのことでした。児童養護施設に入る前には、施設の見学や施設職員と面会を重ねた上で、入所日が決まります。
施設の担当職員さんとAくんが面会を重ねて、Aくんの部屋も用意されていることを見学で知り、「早くここで暮らしたい。楽しみ」とその時は話してくれていましたが、施設での生活が始まる当日。Aくんは施設にやってくると、児童相談所の職員さんの車から降りることがなかなか出来ませんでした。そして「児童相談所がいい。」「早くおうちに帰りたいよ」と泣き出してしまいました。
そのAくんの言葉を聞いて、担当職員さんはどう言葉をかけていいか悩んでしまったとのことでした。「頑張ろう」という言葉も言えずに、
Aくんが落ち着くのを待ちました。そして、職員さんはAくんに「急に生活するところが変わってすごい不安で怖いよね。Aくんがおうちに早く帰りたい気持ちもわかるよ。職員はAくんの味方だし、Aくんがおうちに少しでも早く帰れるように児童相談所の先生とお話していくからね。」と伝え、「不安な時や悲しい時はいつでもこうやって話してくれていいんだよ。」と話しました。
その後、職員さんはAくんが施設での生活に少しずつ慣れていけるように、一緒に遊んだり、好きなメニューを食事で用意するなどしていき、施設での生活がAくんにとって「安心できる場所」ということを伝えていけるようにしていきました。
Aくんのように、児童相談所に保護され、児童養護施設での生活が始まることは、急な生活環境に変化から、大きな不安な気持ちを抱えます。施設職員さんは子どもたちのこうした思いを汲み取り、日々支援を行っているのです。
児童養護施設で働く職員さんから聞いた子どもたちとのエピソード
児童養護施設で働く職員さんから聞いた子どもたちとのエピソードをブログにて紹介しております。
随時、エピソードは紹介していきますので、ご覧いただけますと幸いです。
今までに紹介したエピソードを、まだご覧いただけていない方は、ぜひご覧ください!
・第一弾のエピソードはこちら ・第二弾のエピソードはこちら
・第三弾のエピソードはこちら ・第四弾のエピソードはこちら
・第五弾のエピソードはこちら ・第六弾のエプソードはこちら
・第七弾のエピソードはこちら
子どもたちのこれから未来を支えていくには
児童養護施設で暮らしている子どもたちは、施設を卒園(退所)したあとは、親のことを頼ることは、ほとんどできません。18歳で施設を出たあとは、進学した子も就職した子も自分1人の力で生きていかなければいけない環境に置かれます。
子どもたちの夢と未来を支えていくには、多くの皆様からの現金での支援が必要です。
子どもたちに支援・寄付を考えてくださっている皆さまへ、あなたの寄付・支援が子どもたちの夢や未来を支えます。
<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業と共に施設を出る子どもたちに生活費の支援をしています。
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら
【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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地域のスポンサーを必要としております。