児童養護施設の生活について
児童養護施設ってどんな生活をしているの?
運営事務局です。
先日、「児童養護施設を卒園した後の子どもたちが抱える問題」についてブログを公開いたしました。
まだ、見てない方は、下記のURLをクリックしていただき、ご覧ください。
https://leavehome.org/topics/15542/
本日は、タイトルにあるように、「児童養護施設の生活」についてお話させていただきます。
児童養護施設のことはメディアに取り上げられることがあるので、映像で見たことがあるけれど、どんな生活をしているのかまでは知らない方が多いのではないでしょうか。
一般家庭になるべく近い環境で生活出来るように・・・。
全国には、約612の児童養護施設があり、約25000人の子どもたちが施設で生活をしています。
数字を聞いて「多い」と感じましたか?これは氷山の一角に過ぎず、児童相談所に保護されている子や虐待を受けているけれど、保護されていない子も含めると、もっと数字は多い状況です。
児童養護施設は施設の規模によっていくつかの種類に分かれます。
「大舎制」は、一つの大きな建物の中で20~150人程度の子どもが集団生活をするものです。個室のある施設もありますが、ない施設もあります。2~8人程度の大部屋に性別、年齢別に分かれて暮らす形が多く、食事は大きな食堂で一緒に食べることが多いです。
「中舎制」は、大舎制の建物内をいくつかに区切って小さな生活集団の場を作り、浴室や食堂などもそれぞれに備えたもので、1つの生活集団に13~19人の子どもが属します。
「小舎制」は建物を工事などして敷地内に独立した家屋をいくつか配置し、それぞれの家屋で各12人以下の子どもが生活します。また、「グループホーム」は地域の一般住宅を利用して6人以下の子どもが職員とともに生活するもので、多くが既存の児童養護施設の「分園」として運営されています。
現在は、より家庭的養護の環境に近い、小規模化を目指して動いていますが、既存の施設を建て替えるのは莫大な費用がかかってしまうので、容易ではありません。
私が職員として勤務していた施設は、50名程の定員の施設でした。配属は、地域小規模グループとして、地域の家屋をリフォームして、6人の子どもたちと4人の職員で子どもたちと365日生活をしていました。子どもたちは施設にいる間は、一般家庭とほとんど変わらない生活をしています。職員は交代制になってしまいますが、朝昼晩の食事も調理をし、休日は一緒に買い物に行くこともあります。子どもたちのリクエストに応えながら献立を考えたりもします。買い物は、職員と子どもたちのコミュニケーションや将来の社会経験の一つとして行なっています。子どもたちは素敵な笑顔も見せてくれますし、職員も一緒に楽しく過ごしています。
児童養護施設の子どもたちは、3歳から18歳まで施設で生活をします。入所時の年齢は様々で、背景には辛い出来事があり、施設で生活をしています。子どもたちの中で、長い子だと、3歳から入所し、18歳まで生活している子も少なくはありません。一般的なイメージだと、児童養護施設と聞くと、マイナスなイメージを持たれてしまうことがあるかもしれません。
又、中高生とは、将来のことを一緒に考えながら、自立に向けて話し合っていくことも増えてきます。先日もブログでお話させていただきましたが、施設にいる間は、様々な支援が受けられ、職員も一緒に考え、すぐにサポートしてあげられるのですが、18歳で施設を出た途端、受けられる支援も少なく、職員もすぐサポートしてあげることが出来ない現状です。社会に出た子どもたちがぶつかる大きな問題は、「金銭面」の問題です。金銭面の問題について詳細は、次回のブログでお伝えさせていただきます。
児童養護施設の子どもたちを支えていくには、皆様のお力がどうしても必要です。児童養護施設の子どもたちの未来のために、皆様からのご寄付をお願いいたします。
子どもたちにすぐ出来るご寄付はこちらから
全国には約600ヶ所の児童養護施設があり、約25000人の子どもたちが暮らしています。
児童虐待や貧困、両親の不慮の事故など入所の理由や背景は一人ひとり違いますが、間違いなく言えることは「子どもたちに問題があって施設で暮らしているわけではありません」でも、家庭環境など自宅で生活することができないので施設で暮らしています。児童養護施設で暮らしている子どもたちの魅力も抱えている課題も多くの方に知って頂きたいと思っています。そして、その子どもたちが施設を出た後も自分らしく生きていく社会になるよう、皆様のご理解とご支援をお願いいたします。
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オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら
【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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地域のスポンサーを必要としております。