以前は、児童養護施設は「孤児院」と呼ばれていたが
現代社会では「孤児」と言われる子ども達はそこまで多くありません。
むしろ両親もしくは片親はいるが養育が困難なケースや親からの虐待をなどにより
児童養護施設に預けられているケースが圧倒的に多くなっています。
そのなかでも、虐待のため実の親から離れて生活をせざるを得なくなった
児童の割合は年々増加していて、現在、日本の児童養護施設入所児童数のうち
虐待を受けた経験のある児童の割合は他の先進国と比べてみても、非常に高い割合と言われています。
また、現在は初めて子ども虐待に関する統計が取られた1990年の通告件数と比べ
数十年の時間経過があったとはいえ、そのケースは100倍にも増加しています。
もちろんこれは先ほども書きましたが相談件数であり、実際の虐待数ではなく
近年のメディアによる虐待報道の結果ともいえますが、このような事実があることも
日本の社会養護施設における現状の一部なのです。