施設を卒園した子の声とその後のエピソード
児童養護施設を卒園した子の思いと声
運営事務局です。
本日は、児童養護施設を卒園し、進学の道に進んだAさんのエピソードを紹介します。
※エピソードの掲載許可はご本人よりいただいております。また、個人情報保護の観点より、一部伏せている情報がありますので、ご理解ください。
「頼れる人がそばにいない」
Aさんは、保育士になる夢を持ち、国の支援制度等を利用して保育の短大に進学をしました。
進学が出来たことは嬉しかったものの、アルバイトをして生活費や学校にかかる費用(教材費など)を自分で賄わなければならない状況でした。短大の友人からは、「親からの仕送りで食べ物をいっぱいもらって余ってるから分けてあげるよ」と言われることもありました。Aさんは、「自分と友人との境遇の違いや、毎日のようにアルバイトをする学校生活が嫌でした。」と話してくれました。夏休みや冬休みなどの学校が長期の休みに入る時は、友人は親元に帰省する子たちが多く、自分は帰る家もなく、孤独を感じることが多かったそうです。
風邪を引いて寝込んだ時や学校生活での悩み、生活で困った時に、頼れる人が周りにいなかったため、「私はこのままどうなってしまうのだろう。」と泣いたこともありました。

経済的なハードルから進学の夢を諦めてしまう子たちも
2020年4月に文部科学省が開始した「高等教育の修学支援新制度」により、児童養護施設出身の子どもたちが、この制度を利用して大学等に進学をする場合に、入学金や年間の授業料が一部減免されることになりました。
現在は、様々な支援制度が徐々に増えてきてはいますが、全国の児童養護施設出身の子どもたち全員が十分な支援を受けているいうわけではありません。メディアが子どもたちの施設生活の経験談や、施設を卒園した後に頑張っている子どもたちを取り上げることは多いですが、途中で学校を中退したり、仕事を辞めてしまったりする子もいるのです。これは、単に本人の努力の問題ではなく、過去に虐待を受けた経験がトラウマとなり、心身に影響を及ぼしてしまいます。また、困った時に頼れる大人の存在が周りにいないことが、孤独感を増幅させてしまうのです。
「支える大人の存在と子どもたちの選択肢を増えていくこと」
児童養護施設の子どもたちは、社会に出た後に挫折を経験してしまった時に、その後の立ち直りに時間がかかってしまうことがあります。再び進学を目指して、再受験する場合にも受験料や入学金といった経済的な負担が壁となります。生活を送るだけでも、日々の生活費がかかります。私が担当した子どもが言っていた言葉で今でも覚えているものが「お金があれば、大抵の悩みって解決すると思うんだよね。」です。
施設を出た後に、就職・進学とそれぞれ進む道が違くても、一人で生計を立てて生きていく環境は一緒の子どもたち。
「お金に余裕があれば」毎日アルバイト漬けにならなくてもいいし、友達とたまに外食や遊びに行くこともできます。
施設を巣立って生活する子どもたちに必要なものは、支える大人の存在と金銭面での支援を増やしていくことで、子どもたちの選択肢が増えていくことなのです。

<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業と共に施設を出る子どもたちに生活費の支援をしています。
子どもたちを支えるためには皆様からの支援が必要です。
<日本児童養護施設財団からのお願い>
公益財団法人 日本児童養護施設財団は、児童養護施設で暮らす子どもたちが安心して未来へ歩めるよう、寄付や企業・地域の皆さまとともに支援活動を行っています。子どもたちの笑顔と未来を守るため、活動へのご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。
<ご寄付を検討されている方はこちらをクリック>
【寄付】全国児童養護施設 総合寄付サイト(卒園生助成)
全国児童養護施設総合寄付サイトは、全国の児童養護施設や、卒園・退所後の子どもたちを支えるための寄付サイトです。お寄せいただいた寄付は、家賃や生活費など、子どもたちが社会で自立して暮らしていくための支援に役立てられます。
現場の声をもとに、子どもたちに本当に必要な支援を届けています。
【寄付】あしながサンタ
児童養護施設で暮らす子どもたちへクリスマスプレゼントを届ける寄付プロジェクトです。
全国から寄せられたご寄付をもとに、施設の子どもたち一人ひとりへクリスマスプレゼント代を助成し、思い出に残るクリスマスを応援しています。
オレンジの羽事業
◯オレンジの羽根募金
児童養護施設への理解を広げ、子どもたちを応援する全国啓発・募金活動です。
街頭募金や企業・学校との連携を通じて、社会的養護の現状を伝えながら、子どもたちへの継続的な支援の輪を広げています。
◯奨学金事業
児童養護施設で暮らす子どもたちの「学びたい」という想いを、寄付によって支える奨学金事業です。返済不要の奨学金を通して、進学をあきらめることなく、子どもたちが自分の夢や未来に向かって一歩を踏み出せるよう応援しています。
◯卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは、児童養護施設の子どもたちや卒園生の就職を応援する求人サイトです。
子どもたちの背景に理解のある企業の求人を掲載し、自分に合った仕事との出会いを支えています。
求人掲載は無料。掲載を希望する企業も募集しています。(事前審査あり)
◯【開催中】日本子ども未来展
日本子ども未来展は、児童養護施設で暮らす子どもたちの作品を通して、一人ひとりの思いや感性を発信する取り組みです。全国の児童養護施設から寄せられた作品には、子どもたちの夢や希望、自由な発想が込められています。
入館は無料です。心に残った作品がございましたら、「お気持ちの入館料」で応援いただけます。
皆さまからのお気持ちは、子どもたちの未来を支える力につながります。
◯【FM 世田谷】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレントの「はなわ」さんと女優の「岩崎ひろみ」さんがパーソナリティを務めたラジオ番組です。
子どもたちの「ワクワク」をもっと大きく膨らませることをテーマに、子育ての話題などを楽しくお届けしていました。
※現在、放送は終了していますが、過去の放送をアーカイブでお楽しみいただけます。
YouTube(広報事業)
日本児童養護施設財団の公式YouTubeチャンネルでは、全国の児童養護施設への訪問や施設長インタビュー、子どもたちからのメッセージ、財団の活動紹介など、さまざまな動画を公開しています。文章や写真だけでは伝えきれない、児童養護施設の現場の声や財団の取り組みをぜひご覧ください。







































































































































































