児童養護施設の職員さんから聞いたエピソード③
児童養護施設のことをたくさんの方に知ってほしい
運営事務局です。
過去のブログで、児童養護施設の現場で働く職員さんから聞いたエピソードを紹介しております。
まだご覧いただけていない方は、ぜひご覧ください!
第一弾のエピソードはこちら
第二弾のエピソードはこちら
本日のブログは、児童養護施設で働く職員の方から聞いた子どもたちとのエピソードの第三弾を紹介します。
(紹介するエピソードの内容は子どもを特定できないように名前表記や年齢を変えています。)
児童養護施設で働く職員さんから聞いた子どもたちとのエピソード
児童養護施設で生活する子どもたちは、それぞれさまざまな理由を抱えています。
中には、両親の死別などにより養育者が不在になってしまうケースもあります。また、わずか3歳で施設に入り、18歳で卒園するまでの長い期間を児童養護施設で過ごす子どもたちもいます。
今回紹介するエピソードは、上記でお話した両親の病死によって、乳児院と児童養護施設で生活をしてきたSちゃんのエピソードを紹介します。
施設職員が親代わりになる。
Sちゃんのように、両親の病気や死別が原因で施設に入所し生活をしている子どもたちは少なくありません。幼い頃に親を亡くしたため、親の顔や声を覚えていない子もいます。そのため、児童養護施設は子どもたちにとって家の代わりとなり、職員は親のような存在として日々関わっています。
しかし、職員は本当の親にはなれません。ある職員さんが担当している子どもから「どうせ親じゃないくせに。仕事でやってるんでしょ?」と言われたこともあります。それでも、現場で働く職員さんたちは、子どもたちを決して見離すことなく、心を込めて接しています。
今回伺ったのは、そんなSちゃんの小学校卒業式の日のエピソードです。
卒業式には、ずっとSちゃんを担当していた職員さんと、他の職員さん数名が参加しました。式の最後に、子どもたちが親に向けて感謝の言葉を伝える時間がありました。クラスメートたちは「今日まで育ててくれてありがとう」と自分の両親に向けて想いを伝えていきます。その様子を見て、職員さんたちはSちゃんの気持ちを心配していました。
そして、Sちゃんの番がやってきました。
Sちゃんはこう話しました。
「〇〇さん(職員の名前)、いつもたくさん迷惑をかけて困らせちゃうことがいっぱいあったと思います。でも、私の親はもういないけど、〇〇さんは私にとってもう一人のお母さんだと思っています。今日まで育ててくれてありがとうございます。」
その言葉を聞いた職員さんは、これまでのSちゃんとのやり取りを思い出し、胸がいっぱいになりました。卒業式が終わり、施設に戻った職員さんは、「Sちゃん、あの時、想いを聞かせてくれてありがとう。本当に嬉しかったよ」と、改めて感謝を伝えたそうです。
子どもたちのこれから未来を支えていくには
児童養護施設で暮らしている子どもたちは、施設を卒園(退所)したあとは、親のことを頼ることは、ほとんどできません。
18歳で施設を出たあとは、進学した子も就職した子も自分1人の力で生きていかなければいけない環境に置かれます。
子どもたちの夢と未来を支えていくには、多くの皆様からの現金での支援が必要です。
子どもたちに支援・寄付を考えてくださっている皆さまへ、あなたの寄付・支援が子どもたちの夢や未来を支えます。
<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業と共に施設を出る子どもたちに生活費の支援をしています。
子どもたちを支えるためには皆様からの支援がどうしても必要です。
一人ひとりが寄付をすることで、子どもたちの未来を支えることに繋がります。
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
▶︎WEBページはこちら
【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
▶︎WEBページはこちら
【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら
【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
▶︎WEBページはこちら
【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
▶︎WEBページはこちら
【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
▶︎WEBページはこちら
地域のスポンサーを必要としております。