児童虐待について知ってほしいこと
児童虐待が子どもたちの成長に及ぼす影響とは
運営事務局です。
本日のブログでは、児童虐待が子どもたちの成長に及ぼす影響と子どもたちのエピソードを紹介します。
※エピソードの紹介は、掲載の許可を取っております。又、子どもを特定できないように名前表記や年齢を変えています。
児童虐待の影響とは
叩く、殴る、蹴るなどの身体的虐待によって、怪我を負い、身体に障がいが残ってしまったり、脳の発達が遅れ、知的発達や学習能力に悪影響を及ぼすことがあるとされています。また、十分な食事を与えないなどのネグレクト(育児放棄)によって、身体の成長が阻害される場合もあります。
私が施設職員をしていた時に担当していたAくんは、友だちに肩を触られるなど、身体的接触を非常に怖がることがありました。これは、両親から受けていた身体的虐待が原因で、心に深いトラウマが残り、無意識に頭を守るなど防御の姿勢を取ってしまうからです。虐待の体験は、子どもたちにとって深刻な影響を及ぼし、彼らに恐怖や精神的なストレスをもたらしているのです。
問題行動について
児童養護施設で生活している子どもたちは、両親や信じていた大人からの虐待を経験したことで、大人を信じることができなくなっています。大人(施設では職員)の前で暴れる、物を壊す、他の子に手を出してしまうなど、自分の感情をコントロールすることが難しい子もいます。これは、大人からの虐待によって心の奥深くにトラウマが植え付けられてしまっているためです。子どもたちは「どうせ自分なんて」と自分を大切にすることができずに苦しんでいます。
私が職員をしていた時に「どうせ私なんて死んでしまえばいいんだ」と自傷行為をしてしまった子がいました。私たち職員は、子どもの気持ちを受け止めて、抱えている思いを聞きます。その際に決して子どもたちの存在を否定せず、「あなたは大切で、愛されているんだよ」ということを伝えていました。
児童養護施設の子どもたちは、みんな明るく素敵な子どもたちです。しかし、虐待を受けた経験が深いトラウマとなり、子どもたちの前にさまざまな壁を作っています。施設を卒園(退所)した後は、親に頼ることがほとんどできず、自分の力で生きていかなければなりません。
子どもたちの未来を支えていくには
児童養護施設で生活している子どもたちは、高校卒業(原則18)で施設を卒園(退所)します。
施設を出た後は自立を強いられることになり、自分の力で生計を立てて生きていかなければならないという環境に置かれます。
子どもたちは「金銭面の問題」が一番大きな壁になっています。
怪我をしたり、体調を崩してしまえば、仕事やアルバイトに行けない日が出てしまうので、その分の収入が減ってしまいます。
通院・治療にもお金がかかってきてしまうので、お金の心配をして通院することを我慢する子たちがいることもあります。
児童養護施設を卒園した後の進路を決める際に、「お金がかかるから」という理由で、やりたいことがあっても進学を諦めざるを得ない子たちもいるのです。
子どもたちの夢と未来を支えていくには、多くの皆様からの現金での支援が必要です。
子どもたちに支援・寄付を考えてくださっている皆さまへ、あなたの寄付・支援が子どもたちの夢や未来を支えます。
<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業と共に施設を出る子どもたちに生活費の支援をしています。
子どもたちを支えるためには皆様からの支援がどうしても必要です。
一人ひとりが寄付をすることで、子どもたちの未来を支えることに繋がります。
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
▶︎WEBページはこちら
【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
▶︎WEBページはこちら
【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら
【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
▶︎WEBページはこちら
【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
▶︎WEBページはこちら
【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
▶︎WEBページはこちら
地域のスポンサーを必要としております。