児童養護施設の子どもたちに必要とされている『ケア』とは②
児童養護施設で行う4つのケアとは
運営事務局です。
先日のブログで児童養護施設の子どもたちへのケア「アドミッションケア」についてお話しました。
まだ、ご覧いただけていない方は、こちらからご覧ください!
【アドミッションケア】とは
https://leavehome.org/childcarefacility/18180/
本日のブログでは、「インケア」と題して
児童養護施設に入所した子どもたちの生活を支えるケアについて紹介いたします。
また、私が施設職員として勤めていた時の子どもたちの関わりも一部紹介します。
そのほかに児童養護施設で行なっているケア
「リービングケア」 「アフターケア」については、随時紹介をしていきますので、ブログのチェックをお願いします。
インケアとは
【インケアの概要】
児童養護施設の子どもたち一人ひとりの衣食住を支え、その生活に寄り添うことが重要です。
施設で生活している間、職員は親にはなれませんが、親の代わりとして子どもたちの基本的な生活習慣を整え、精神的なケアも行います。そして、子どもたち一人ひとりが「自分は大切にされている」と感じられて、夢や未来に希望を持てるように日々関わっていきます。また、社会に出る準備として自立を目指すサポートも行います。これらが児童養護施設の職員の主な仕事の内容です。
児童養護施設では、どんな生活をしているの?
①「毎日子どもたちと関わる」
児童養護施設では、職員は24時間365日、毎日のように子どもたちと関わっていきます。交代制で宿直も行います。一般家庭と同じように食事の時間を共にし、幼稚園の子どもたちとは一緒に入浴することもあります。また、子どもたちの学校の宿題や勉強を見て、わからないところを教えることもあります。児童養護施設の子どもたちの中には、親からの虐待によって、一般家庭で当たり前の過ごし方を経験できなかった子どもたちがいます。児童養護施設では、家庭に近い形で子どもたちに当たり前の生活を送れるように支援を行なっています。
②「社会経験を積むことの大切さ」
一般家庭で子どもたちが経験する内容とは、主に次のようなものです。
・親と一緒にスーパーなどに買い物に出かけること
・家族で外食をすること
・休みの日にデパートや映画、旅行などに出かけること
施設で生活している中でも外出や外食ができないというわけではありませんが、一般家庭と比べるとその回数は少なくなってしまうのが現状です。しかし、施設としては、一般家庭で経験できることをなるべく多く子どもたちに経験してもらい、社会経験を積んでほしい考えています。こうした経験を積むことで、他者との関わりや社会性も身につけていくことができます。
③「その他の関わりについて」
児童養護施設の子どもたちは、親からの虐待や両親の死別などの辛い体験から、様々な思いを抱えています。職員は子どもたちの精神的なケアも行い、辛い経験からくる思いを職員に打ち明けてくれることもあります。職員は常に子どもたちの思いを受け止め、一人ひとりと向き合っていきます。
学校行事では、親が来れないことがあるので、その場合は担当職員が代わりに出席します。運動会ではお弁当を作り、職員みんなで応援に行きます。また、音楽祭や授業参観、入学式、卒業式にも出席します。職員は親にはなれませんが、親の代わりとして子どもたちと向き合っているからこそ、子どもたちの節目の時には、その成長を感じ、とても感動したのを覚えています。
「〇〇さんに卒業式に来てほしい」や「いつもありがとう」と子どもたちから声をかけてもらえる瞬間は、職員としてのやりがい感じる瞬間でもありました。
そして、高校生の子どもたちとは、施設を出た後の進路や生活について向き合わなければならないため、高校生との関わりの時間はとても重要でした。「施設を出た後に一人でやっていけるだろうか」「ちゃんと仕事に行けるのか」「進学先の学校の勉強は大丈夫かな」など、心配なことも多かったです。
次回のブログでは、「リービングケア」と「アフターケア」についてご紹介します。
児童養護施設の子どもたちの施設を卒園した後の生活や今の問題について知っていただけたらと思います。
<わたしたち現場職員からのお願い>
全国児童養護施設総合寄付サイトでは
高校を卒業と共に施設を出る子どもたちに生活費の支援をしています。
子どもたちを支えるためには皆様からの支援がどうしても必要です。
一人ひとりが寄付をすることで、子どもたちの未来を支えることに繋がります。
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>
オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
▶︎WEBページはこちら
【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら
【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
▶︎WEBページはこちら
【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
▶︎WEBページはこちら
【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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地域のスポンサーを必要としております。